FabLab SENDAI-FLAT

「どなたでも作りたいもの、思いついたものを形に」というコンセプトの工作室の運営を中心に、大学でのものづくりに関するレクチャーや、研究機材の試作開発などが主な事業です。
工作室は、仙台市からの委託事業だった2014年度までは週5日オープンしていましたが、ユーザーさんの利用傾向などを考慮し、現在は週3日のみオープンしています。
そのほか、オンラインでの3Dモデリング講座など長期的なワークショップも行っていますが、私たちが工作室を始めた頃よりも、ワークショップを提供する作家さんや事業者さんが年々増えているように感じますね。

そうです。一般社団法人から合同会社に移行するときに利用させていただきました。もともと、仙台市の事業として活動していたことから、中小企業さん向けのセミナーで「FabLab SENDAI-FLAT」をプレゼンさせていただくなど、仙台市産業振興事業団とのやりとりも多かったんです。なので、どんなふうに起業をサポートをしてもらえるのか知っていたので、安心して相談させていただきました。
今回の相談時は、4〜5回くらいやりとりをしましたが、実際にアシ☆スタへ伺ったのは2回くらいで、残りはオンラインで行いました。自分たちである程度勉強はしていましたが、それでも分からないことばかりで、とても学びが多かったですね。

大学院では、プロダクトデザインやデザインエンジニアリングの研究室に所属していましたが、私自身は人がものをつくる動機や環境に興味があって。ワークショップや学習ツールの開発など、創造を促す仕組みの研究をしていました。

私たちは、自分たちが自由にものを作れる場所が欲しいと思ってここを運営しているので、工作室事業で儲けようとは思っていないんですね。仙台でもこういう場所が増えてきているので、お互いにゆるく協力しながら、長く続けていくことが目標です。工作室としてはまもなく10年目になるので、中学生の頃から通ってきた子が社会人になります。そういう子たちが大人になって「ものづくりをしたい」となったときに、背中を押せる存在でありたいです。ここは、長くやってこそ意味のある場所だと思うので。
また、ミートアップなどのユーザーさん同士が交流できる場を設けたいと考えています。オンラインでもオンサイトでも、もっとコミュニティを生むための働きかけをしていきたいですね。他にも、初心者向けのプログラムだけでなく、ワンランク上のものづくりが学べるプログラムなど、ユーザーの間口を広げるコンテンツを増やしていく予定です。