開業者インタビュー
リッチ オート トレーディング
サービス
外国人起業
2016年にバングラデシュから来日したウッディン・ジャラルさん。バングラデシュの大学で日本語クラブに所属し、日本語の面白さに魅せられ日本への留学を決めました。
「もともとアルバイトで洋服の輸出の仕事をしていたので、自分でも輸出の仕事をしたいと思っていました。それに、誰かの下で働くのはあまり好きではなかったから、自分の会社を持とうと思っていました。日本で日本語学校を卒業した後、車が好きだったこともあって、中古車の輸出業を自分でやりたいと思いました。勉強のために中古車輸出の会社に2年ほど勤め、それから起業しました」。
結婚をきっかけに仙台に移り住み、仙台で起業。アシ☆スタは、奥さまがインターネットで調べてくれたことで知ったといいます。
「起業したくてもなにから始めたらいいのかわからなかったので、アシ☆スタに来ることにしました。バングラデシュにもこういうサービスはあるけれど、お金がかかります。無料でここまでいろいろ教えてもらえるなんて、ビックリしました」と、ウッディンさんは笑います。
こうして、「リッチ オート トレーディング」を開業したウッディンさん。異国での起業について苦労したことを聞くと「バングラデシュでは、社長のお金は社長のものという風習があるんです。でも、日本は会社のお金と社長のお金は別ですよね。そういうところや決算についてわからないことばかりでしたが、アシ☆スタで教えてもらいながらひとつひとつクリアしていきました」と教えてくれました。そして「外国人が日本で起業してもなかなかうまくいかないということを聞きます。きっとそれは、アシ☆スタで相談しなかったからじゃないかな」と笑顔で話してくれました。
起業から2年。初年度は赤字だったといいますが、「2年目はおかげさまでいい感じです。人も雇い入れて、どんどん業務を拡大していっているところです」と話します。
仕事のやりがいについても伺いました。「どんどん仲間が増えていっていることです。一緒に働いてくれる方たちはもちろん、関係する人たち。なかには『外国人で取引するのは、ジャラルだけだよ』って言ってくれる人もいる。もう今ではバングラデシュよりも日本のほうが、友達が多いくらい」。
一緒に働く仲間や協力してくれる人たちも増え、順調に業績を伸ばしている「リッチ オート トレーディング」。ウッディンさんは「今、株式会社化を進めています。私には夢があって、ドバイにお店を持つこと、そしてアフリカのケニアでも会社をつくることを目標にしています。そして50歳になったらまったく別のことをしたい。それは、バングラデシュに学校をつくって、日本式の教育をすることです。バングラデシュは人口の半分は貧困層で、貧乏で教育を受けられないがゆえに犯罪に手を染めてしまう。そういう子どもたちをつくらないために、日本の礼をつくす教育をバングラデシュの子どもたちに与えて、どんな人にも可能性があって夢をもっていいということを伝えたいんです」と。
日本での起業をきっかけに、中東、アフリカ、そして故国・バングラデシュの懸け橋となるべく、ウッディンさんは今日も東奔西走するのです。
開業者情報
- 屋号
- リッチ オート トレーディング
- 代表
- ウッディン・ジャラル
- HP
- https://richauto.net/
- 所在地