転職活動中の方におすすめ! 自分にあった仕事の探し方
採用コンサルタントの渡辺 徹です。
転職活動をしていて「自分に合った仕事って何だろう……」と、悩む時はありませんか? やりがいを感じられる仕事に就くために、自分の適職を知っておくことはとても大切なことです。
そこで今回は自分に向いている仕事を見つける方法をご紹介します。
適職のヒントは「過去の仕事」にある
学生時代の就職活動では、まだ本格的に働いたことがないこともあり、自分が向いている仕事をイメージするのが難しかったと思います。
では、社会人として経験を積んだ今はどうでしょう? 人と接する仕事、PCをつかう仕事、体を動かす仕事など、過去の経験を通じて自分に向いている(もしくは向いていない)仕事がわかってきたのではないでしょうか。
しかし、向き不向きを考える際に注意すべき点があります。それは「好き」「嫌い」だけで判断してはいけないということです。
仕事では成果が求められます。特に中途採用において、企業は即戦力を期待しますので、「好きだけど、成果をすぐには上げづらい」仕事をあなたが希望したとしても、企業があなたを採用してくれるかどうかはわかりません。好きな仕事であれば取り組むモチベーションは高いはずですから、成果を上げられる人材になるために、転職活動前から日々研鑽を積んでおきましょう(上図の右上)
また、「好きではないけど、成果を上げられる」仕事を選ぶのも1つの方法です。成果を上げられるということは、あなたには企業が採用したくなる価値があるということ。能力を存分に発揮できる仕事も自分に向いている仕事であることを知っておくとよいでしょう。好きになれない仕事をあえて選ぶ必要はありませんが、少し苦手な程度であれば成果を意識して仕事を選んでみても良いかもしれません(上図の左下)
本来であれば、「好きで、成果も上げられる」仕事(天職)を見つけられるのが1番良いのですが、転職活動をするタイミングで自分の理想の求人が出ているとは限りません。選択肢に幅を持たせることが、自分に向いている仕事への転職につながります。
職種で仕事を決めつけない
人は経験したことのない仕事を自身のイメージで捉えがちです。例えば、営業であればキツい、事務であればラクなどと、イメージだけで決めつけていないでしょうか? また、自分が経験したことがある職種についても、自分の過去の経験だけにもとづいて捉えてしまうことが少なくありません。
私はこれまで15年以上、就職・採用支援をしてきました。日々多くの求人票に目を通すのですが、同じ職種名でも会社が違えば仕事の中身は全くといっていいほど違います。
たとえば、A社の営業職とB社の営業職があるとします。同じ営業職ではありますが、A社とB社では、扱う商材も、対象とする顧客も、営業エリアも、営業方法も異なります。つまり、具体的な内容は企業や業種、事業内容によって大きく変わってくるのです。
職種ではなく「仕事の要素」で求人を探す
そこでお勧めしたいのが、職種名に囚われず仕事の要素で求人を見る、という方法です。
営業職の要素 |
・顧客と話す ・PCで企画書をつくる ・車を運転する ・商品知識をつける など |
事務職の要素 |
・PCで伝票を入力する ・電話を取る、かける ・お客様にお茶を出す ・事務所を掃除する など |
介護職の要素 |
・食事介助を行う ・リハビリのサポートを行う ・日誌をPCでつける ・利用者家族と話す など |
このように職種を分解し要素で仕事を捉えると、より具体的なイメージが浮き上がってきますよね。
さきほどお話したように、同じ職種でも、会社が違えば、その職種を構成する仕事の要素は異なります。職種を見ただけで自分に向いているかどうかを判断せずに、具体的な仕事の要素を確認したうえで、応募するかどうかを決めましょう。
大切なのは、仕事に携わる中で、あなたが「これをやっている時は楽しくて、成果も上がる」仕事の要素をみつけることです。
まずはこれまで経験してきた職種をひとつひとつ紐解いて、あなたにとって重要な仕事の要素を挙げてみましょう。そしてその要素をもとに検索すれば、今まで検討していなかった職種の中に自分に合った求人が見つかるかもしれません。
例えば「顧客と話す」という要素は、営業職や販売職に限定された要素ではありません。職種の名称にとらわれず、仕事の要素をベースにして、幅を広げた就職活動を行いましょう。
おわりに
自分にあった仕事が自分ではよくわからない方、誰かに相談しながら適職について考えたい方は、ぜひキャリア・コンサルティングをご活用ください。専門家があなたのお話を伺いながらお手伝いをいたします。無料です。