月: 2021年8月
かわいいこけし
大野農園株式会社
ももモナカ
大野農園株式会社は、仙台市産業振興事業団が主催する
「新東北みやげコンテスト」の受賞企業です。
数多くの名産品を持つ福島県ですが、なかでも日本全国、そして世界からも称賛を浴びるのが、甘~い桃。盛夏に冷やしたものをそのままいただくのは、最高のおやつですよね。
写真:フォトジェニックという言葉がぴったりの「ももモナカ」。つくって楽しい、食べておいしい一品です
そんな福島の桃のおいしさを、シーズンに関係なく楽しめるのが、石川町の大野農園の「ももモナカ」。桃を象ったパリパリの最中に、桃餡とチーズ餡を自分で詰めて完成させる、エンタテインメント性もある楽しいお菓子です。
大野農園のスタッフである丹内悟士さんにお話しをお聞きしたところ「桃餡だけでなく独自の配合で合わせたチーズ餡のまろやかなコクが豊かな味わいを生み出します。こうしたレシピは、特定の担当者がいるというわけではなく、社員みんなで考えているんです。商品開発にあたっても、老若男女問わず手に取られるお客様の多様なシーンを想像し、パッケージにおいても、果物を育てるところから、収穫し加工されるまでを表現できるようにストーリーをもたせ、それをデザイナーさんに展開し商品化へと取り組んでいます。これまでの育てるだけという農業のイメージではなく、従来の想いを継承しながらモノづくりに楽しさを加えて、新しい農業のカタチを作っていきましょうということに興味を持っている人たちが集まっている感じです」と教えてくれました。
写真:大野農園のスタッフのみなさん。新しい農業のカタチに賛同した人たちが集まりました
ところで、大野農園は、農業の土台となる土づくりにこだわり、果実の生産販売に加え、お菓子や加工品の製造事業、農地を利用したイベント事業やキッチンカー事業など、モノづくりに「表現」と「楽しさ」を加えた革新的農業で注目を集めている農業法人。先述の丹内さんのコメントにもあるように、スタッフのみなさんひとりひとりがクリエイティビティをもって農業に取り組んでいます。
写真;たわわに実る大野農園の桃。「最盛期には部署関係なく、みんなで収穫作業にあたるんですよ」と、丹内さん
「うちの栽培面積として一番多いのはりんごですが、そのほか桃、梨、ぶどうなどをつくっています。果物は取れる時期が限られいるので、『果物が取れない時期にも果物を楽しんでほしい』ということで、さまざまな商品開発を行っています。大野農園のオラゲーノ(*)のお菓子のすべてに共通しているテーマは『興味を沸かせるパッケージ』『手に取ったときのフォトジェニック性』『ふたを開け、食べるプロセスでの楽しさ』の3つ。そのオラゲーノのテーマに沿った、自分で最中の皮に餡を詰めてつくって楽しんでいただくエンタテインメント性を持たせています。家族や仲間と食べていて、会話が生まれるようなお菓子を目指しました」。
*「オラゲーノ」は、大野農園が展開する六次化ブランド名でもあり、方言で「おらげの=自分のところの」という意味の言葉であり、自分のうちの自信と自慢の農産物を食べてという思いを込めて名付けてます。
写真:桃の形の最中に、桃餡とチーズ餡がセットになっています
思わず手に取りたくなるようなキュートなパッケージ、SNSで自慢したくなるような色合いとフォルム、そしてなにより自分たちで完成させるという楽しみ…。お土産品としてはもちろんのこと、自宅でのティータイムやちょっとしたお遣い物にもぴったり。
写真:自分好みの餡の配分でスイートな桃最中を完成させます
丹内さんも「イベント事や手土産、母の日や父の日などの贈り物にしてもらえたらうれしいです。会社目指すコンセプトは『くだものを通してヒトとヒトを繋げる農園』なので、幅広い年齢の方に手に取っていただいて、農業と人がつながるきっかけになればと思います。また、最中だけでなくさまざまな商品を展開していますので、この『ももモナカ』をきっかけに、大野農園の果物を感じていただくきっかけになればと思います」。
そして、「新しい商品、体験ゴトなど、常に企業として発展、成長していきたいとの想いはあるので、今後にもぜひご期待ください」とのこと。
次なるフォトジェニックなアイテムの誕生も待ち遠しいですね。
テキカカシードル
オイル漬け専門店
Norte Carta
「秋田しょっつる仕立て
しいたけタプナード」
オイル漬け専門店Norte Cartaは、仙台市産業振興事業団が主催する
「新東北みやげコンテスト」の受賞企業です。
※現在商品名は「とろっとうまみ椎茸タプナード」に変更になっております。
写真:規格外のしいたけを有効活用した「しいたけタプナード」。ANA国際線ビジネスクラスの機内食にも採用されている逸品です
秋田県の食べ物といえば、きりたんぽに稲庭うどん、ハタハタにいぶりがっこ…とさまざまなグルメが挙げられますが、実は秋田は生しいたけの出荷量、消費量ともに日本一の「しいたけ天国」でもあるのです。
そんな秋田の知られざる名産品をオイル漬にして全国へと発信しているのが、2018年に八峰町で創業したNorte Carta(ノルテカルタ)。代表の岡本大介さんは「僕が水産系の会社に在籍していたときに、アワビを使ったオイル漬を作ったんです。お客さまからの評判も良かったし、市場を調べるうちに“オイル漬に特化した商品づくり”っておもしろいかも…と思ったんですよ。というのも、これまでは、食材加工のいくつかのバリエーションのひとつとしてオイル漬があって、いわゆるサブ商品的な扱いが多かった。そういうのじゃなくて、“いろんな食材をオイル漬にする”みたいなことをやりたいなと思ったんです。それこそ、ジャム屋さんとか干物屋さんみたいな感じで、オイル漬専門店をつくろう、と。言ってしまった者勝ちだなと、勢いだけでつくってしまったので、スタート時は商材ゼロだったんですけど」と笑います。
オイル漬専門店をつくると決めた岡本さんでしたが、「原材料を調達しようにもできたばかりの個人事業ということで、まぁそれは難しいですよね(笑)。そんな中で、たまたま知り合いのしいたけ農家さんに会ったときに、『規格外のしいたけで食べきれないものは廃棄している』という話を聞いて。それはもったいない!というのでスタートしたのが、うちのしいたけ商品なんです。農家さんにとっても廃棄するものが収入になるし、うちとしても必要な分だけの仕入れで済むので、ありがたかったです」。
写真:菌床しいたけは、八峰町で生産がさかんに行われている特産品のひとつ
ただ、「なぜ秋田でオリーブオイル漬なのか」という明確な理由付けが必要だと感じていたという岡本さん。「調べてみると、『秋田は県民一人当たりの生しいたけの消費量が日本一』だということがわかって。でも、なんで日本一なのかは周りに聞いてもまだ謎なんですけど(笑)」。
さらには「ヨーロッパでは、オイル漬にアンチョビを使用するんですね。アンチョビってずっと寝かせておくと魚醤になるので、魚醤であるしょっつるをオリーブオイル漬に使うことで“秋田でなければならない理由”になりました。
写真:しょっつるの原料となるのは、秋田県の県魚で県民のソウルフードであるハタハタです
こうして2019年4月に、秋田県産のしいたけを使用した3商品「しいたけタプナード」「しいたけオイル漬」「しいたけバーニャカウダ」を販売開始。「3種類出したのは、1種類では怖いと思ったからなんです。使用しているのは親指大の小粒のしいたけなのですが、商品開発担当者と相談して。そのまま使うものと刻んだもの、ペーストにしたものの3種類を開発しました」。
販売開始直後は展示会などでも「なぜ秋田でしいたけなの?」と、なかなか厳しい反応が続いていたそう。そこで岡本さんは「キャッチ―なものがほしいと思って」、「いぶりがっことチーズのオイル漬」を開発し、販売を開始します。すると、世界が一気に変わりました。
写真:経済産業大臣賞を受賞しただけでなく、テレビ番組で紹介されたことでバズった「いぶりがっことチーズのオイル漬」
この商品が経済産業省大臣賞を受賞して販路が一気に広がったことに加え、テレビ番組で芸能人が「おいしい!」と評したことから瞬く間に品切れ状態に。この「いぶりがっことチーズのオイル漬」がきっかけとなり、しいたけ商品も品薄状態が続いています。また、「しいたけタプナード」もANAの国際線ビジネスクラスの機内食に採用されるなど、一気に注目度が高まりました。
写真:代表の岡本さん。今後も秋田の産品を使用したオイル漬をリリースする予定だとか
写真:タプナードとは、フランス語で「ペースト」の意味。そのままトッピングしたり、牛乳や生クリームで伸ばせばソースにもなる優れものです
岡本さんは「ローカルのものって雑誌やウェブで記事にしやすいけど、地元の人が食べているかというと食べていない現実がある。秋田でも秋田以外の場所でも“日常のちょっといい場面”で使ってほしいと思って開発しました」。
写真:カリッと焼いたバゲットに「しいたけタプナード」をトッピング。ホームパーティーで喜ばれそうなパスタの完成
その意図の通り、秋田から東京をはじめとする大都市から販売が開始され、オンラインでの販売も好評だという「しいたけタプナード」。オイル漬、バーニャカウダと並び、しいたけのおいしさを堪能できる逸品として、プロの料理人たちからも高い評価を受けています。
写真:ズッキーニに粉チーズをまぶして焼き、「しいたけタプナード」をトッピング。最後にオリーブオイルを回しかければ、白ワインにぴったりの一品に
写真:シーフードとの相性も◎。リゾットに添えれば、うま味たっぷりのアクセントになりますよ
◆「シーフードリゾット しいたけタプナード添え」のレシピは、Instagramで公開!
「僕は大阪の出身で、だからこそ秋田を俯瞰できる」と自らを評する岡本さん。「秋田はお酒も食べ物もなんでもおいしい。まだまだ埋もれたこの場所のよい食材を使って、商品を開発していきたいと思います。なによりも地元の農家さんに喜んでいただけるのであれば、時間がかかってでも育てていきたいですね」と、未来に目を向けます。
秋田で生まれた、新たな東北の銘品を、ぜひみなさんもお試しあれ。
株式会社ノルテカルタ
所在地 〒018-2664 秋田県山本郡八峰町八森古屋敷18
TEL 0185-57-3444
URL https://www.nortecarta.com/
新東北みやげコンテスト
特別販売会
三井アウトレットパーク仙台港【終了しました】
\東北6県のおみやげが集まりました!/
本日8月13日(金)から、19日(木)まで、仙台市宮城野区の「三井アウトレットパーク仙台港」の1Fセンタープラザにおいて「新東北みやげコンテスト」の特別販売会を開催中!
これまでの受賞商品に加え、本販売会を運営する株式会社HAKKAのバイヤーである佐藤望さんがこれまでに培ってきたメーカーとの直接交渉で仕入れた商品もずらり。
佐藤さんは「私の仕事はお客さまと商品をつなぐこと。作り手の皆さんの思いも一緒に持って帰っていただくのが使命。食べ物であれば食卓にあがったときにどのように提供されるのがいいのかまで勉強しています」と。
この販売会のためにクラウドファンディングで資金を募り、最上級小麦粉を使用して製造された「白石一温麺」(はたけなか)も並ぶなど、話題性も十分。
また、仙台を代表するラーメンの名店「だし廊」も出店中。仙台空港内の出発ゲート内にある「だし廊GoLD」のように、自分の好きな麺とスープをチョイスできるので、いろいろ選んで“お家だし廊”を楽しんでみてはいかが?
近くにお越しの際は、ぜひ足を止めてみてくださいね!
第8回 新 東北みやげコンテストについて
公益財団法人仙台市産業振興事業団
経営支援部 経営支援課 担当:西槇
TEL 022-724-1122 FAX 022-715-8205
E-mail keieishien@siip.city.sendai.jp
URL https://www.siip.city.sendai.jp/miyage2021/
●感染症対策には十分な配慮を行っておりますが、お客さまにも、マスク着用、手指消毒、ソーシャルディスタンスにご協力いただけますようお願い申し上げます。
●予告なくイベントは中止、延期されることもありますので、ご了承ください。
むすび丸 甲冑サンダル
【撰 利久】伊達茶クリーム大福
とろっとうまみ椎茸タプナード
オンライン開催
デジタルマーケティング
セミナー
参加者募集!【終了しました】
\参加者募集!/
公益財団法人仙台市産業振興事業団では、中小企業でも取り組みやすいWEB・SNS・ECサイト・動画等の運用方法をわかりやすくご紹介します。自社商品/サービスの魅力をインターネットで広く発信するための、「実践ノウハウ」「ホームページ活用」「SNS効果」「ネット通販」等について、課題をお持ちの方、ぜひ本セミナーをご受講ください!
【講師紹介】三浦 哲志
b.mode株式会社 代表取締役
Grow with Googleパートナー
(公財)仙台市産業振興事業団ビジネス開発ディレクター
│主催│
■公益財団法人仙台市産業振興事業団
│日時│
■令和3年9月22日~令和4年2月24日(10回)
14時00分~16時00分(セミナー90分・質疑応答30分)
│対象者│
■仙台市内に本社のある中小企業者で自社でHPを持っている、或いはSNSを運用している方
│募集人数│
■各講座20人(先着順)
※必要な回のみ申し込むことも可能です
│受講料│
■無料
│参加方法│
■Web会議システム「Zoom」によるオンラインセミナーです
※当事業団ではオンラインWeb会議システム「Zoom」の利用に関するご質問にお答え致しかねます。受講に必要なパソコンやスマートフォン、インターネット通信環境等につきましては受講者の皆様にご準備いただきます。
お申込・お問合せ先(事務局)
公益財団法人仙台市産業振興事業団
経営支援部 経営支援課
〒980-6107 仙台市青葉区中央1-3-1 AER 7F
TEL 022-724-1122
FAX 022-715-8205
E-mail keieishien@siip.city.sendai.jp