第8回 新東北みやげコンテスト授賞式
当日リポート

\最優秀賞決定!/

11月26日(金)、仙台市産業振興事業団が主催する「新 東北みやげコンテスト」の表彰式が開催されました。このコンテストは、東北の企業が開発した新しいおみやげ品を発掘して紹介することで販路拡大を目指すもの。毎年恒例の行事となっており、今回で8回目を数えます。

食品や雑貨などさまざまなジャンルの「おみやげ」の応募総数は210商品。今年は新型コロナウイルス感染予防策として、昨年同様オンライン展示となりました。応募数も200を超え、この「新東北みやげコンテスト」が浸透してきていること、そしてさまざまな事業者のみなさんが販路の拡大を求めていることが伺えました。そして210商品のうち、52商品が入賞を果たし、コンテストに駒を進めました。2019年までは、審査会と授賞式が同日に行われていましたが、今年も審査員が事前にオンラインで事業者のみなさんの動画や資料を閲覧し、気になったものは直接取り寄せて試食もしくは試用するというスタイルで審査を行いました。

株式会社藤崎、仙台空港株式会社など、バイヤーとして最前線に立つ審査員のみなさんが最も高く評価し、最優秀賞に輝いたのは、株式会社岡ざきの「みさきの一軒家」シリーズ。庄内浜の海の幸をおいしく、楽しく、かわいらしく加工し、ブランディングしたのがこの「みさきの一軒家」。

商品ではなく、ブランドとしての受賞に、代表取締役の岡崎雅也さんは「一昨年前にも、実は別の商品を新東北みやげコンテストに出品し、入賞しました。でも、そのときに最優秀賞を取った方のお話を聞いて『自分には、自社ブランドへの想いが根本的に足りない』と思ったんです。それで、そのブランドを捨てて、ゼロベースからブランディングしなおしました。ここまで支えてくれたスタッフ、そしてこちらの要望に付き合ってくれたデザイナーさんに感謝します」と、時折言葉に詰まりながら話しました。そして「限りある資源を人に伝えたいという思いから始まったブランドです。漁師の仕事を伝えていくために、これからも本気で取り組んでいきます」と決意表明とも思える力強い言葉で締めくくってくれました。

そのほかの受賞商品は、以下の通り。

<優秀賞>

ムードセンターまつむら│よいがらす

有限会社弘前こぎん研究所│津軽こぎん刺し ぽち袋

合同会社あおなび│あおもりりんご缶詰

<デザイン特別賞>

株式会社Ikizen│シードル香るへそだいこんのピクルス

<地域性特別賞>

株式会社秋田まるごと加工│秋田ふぐ白子ムース

<アイディア特別賞>

アルファ電子株式会社│う米めん

<お取り寄せ特別賞>

株式会社ワンダーファーム│とまと味噌ギフトボックス

株式会社グリーディー│AKIU Style ナチュラルリードディフューザー

合同会社fluir│浜の海苔だれ定番セット

最優秀賞はじめ、受賞商品についての詳細は、後日「銘品ものがたり」でご紹介しますので、お楽しみに!

今年も各所で販売会が開催されます。
銘品ものがたり」と合わせてお楽しみにお待ちください。

「新 東北みやげコンテスト」の詳細はコチラ

新商品/サービス開発支援
「みやぎのピクルス」“みやピ”

\宮城県産にこだわった“みやピ”/

愛称は“へそピ”に“わらピ”に“ろめピ”。そして商品のシリーズ名は「みやぎのピクルス」で“みやピ”。これらは、秋保シードルの香りをまとった宮城県産食材のピクルスたち。


このピクルスの商品開発を手掛けたのは、IKI ZENの齋藤由布子さん。フードコーディネーターで管理栄養士でもある齋藤さんは、食生活相談を受けて来た中で、忙しい人、ストレスが多い人ほど、酢の物が足りないと常に感じてきたそうです。

「“より健康的な生活を目指して酢の物を多く取り入れましょう”と、さまざまな場面でアドバイスをしてきました。酢や柑橘類には、疲労回復や美肌効果があるといわれる成分が豊富に含まれます。そこで“手軽に食べられる”しかも“ヘルシー”なピクルスを作りました」。


写真:ご自身も「食のプロ」として活躍する齋藤さん

今回のメイン食材は、丸森町筆甫産の、へそ大根と天然筆わらび、そして栗原産のミヤギシロメ。「丸森町筆甫地区とは、援農ボランティアなどを通じて繋がりを頂く中で、『良い食材があるのに、ほぼ地元でしか消費されない』という課題も共有してきました。へそ大根や山菜は、地域内で大切に受けつがれてきた食材であり食文化です。従来の食べ方だけではなく、新たな魅力を後世にも伝えていければと思いました。ミヤギシロメは、栗原市にある川口納豆の門傅さんが育てている大豆です。私は門傅さんの農業や若手の育成に対する姿勢に共感していて、今回の商品開発についても相談してみたら、自社で栽培している大豆を使わせていただけることになりました」。




写真:「へそピは、お肉によく合うんですよ」と、齋藤さん

ピクルスの各レシピは、齋藤さんのオリジナル。「おいしいピクルスが市場にあふれている中で、どうすれば違いを出せるのかを試行錯誤しました。ピクルス作りではよく穀物酢やリンゴ酢が使われますが、後味が気になりなかなかワインに合う味にできなかったんです。そこで、国産のワインヴィネガーに秋保ワイナリーのシールドを加えてみたところ、ワインに寄り添う風味のピクルスに仕上がりました」。




写真:「わらピ」焼魚との相性が抜群なのだそう

齋藤さんは、調味料にもこだわりました。

「味付けに使用する調味料は吟味して選び、副材料のはちみつも筆甫産、梅干しは角田産、唐辛子は岩出山のよっちゃん農場のものなど、宮城県産にこだわりました。製造コストを下げようと思えば安い業務用があるのですが、自分が納得できる味にならない。ここで妥協してしまったら、せっかくの宮城県産食材の価値がなくなってしまいますから」。




写真:「ろめピ」は、アクアパッツァに添えるだけでなく、一緒に煮込んでもおいしいのだそう

さらに齋藤さんは、仙台市産業振興事業団の「新商品/サービス開発支援」を利用しました。マーケターやデザイナー、コピーライターなどブランディングのプロフェッショナルの力を借りながら、商品開発を進めていきました。

「民間ベースで依頼をすると何十万という費用がかかる部分を、事業団の専門家の方々に無償でサポートして頂きました。大事な最初の商品であるからこそデザイン、ネーミング、コピーはプロにお願いしたかった。ものづくりをするならこの制度を活用しない手はないと思います」と、話します。


写真:仙台市産業振興事業団「新商品/サービス開発支援」のチームとは、何度もミーティングを重ね、商品化をすすめていきました

現在、オンラインショップ他、仙台市内では、クリスロード商店街の「みやぎ・みちのくカイタク市場」、秋保ワイナリーにて、3種類のピクルスを購入することが可能です。

「今後も、パプリカやレンコンなど、宮城県産食材で新たなピクルスを作っていけたらと考えています」と、齋藤さん。次なる「ピ」が何になるのか、楽しみですね。

取材:2021年10月

公益財団法人仙台市産業振興事業団では、コロナ禍を乗り越え、付加価値の高い新商品またはサービスの開発を行おうとする事業者を対象に、マーケッターやデザイナーなど複数の専門家によるチーム支援を実施します。

発酵食品で免疫力アップ!
Vol.6 キムチレシピ

発酵食品で免疫力アップ!Vol.1 「納豆レシピ」

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発酵食品で免疫力アップ!Vol.4「塩麴レシピ

発酵食品で免疫力アップ!vol.5「チャンジャレシピ」

\今回の食材は「キムチ」/

カラダの免疫力アップのための発酵食品レシピ。今回の食材は「キムチ」です。


今や日本の食卓でもすっかりおなじみになった「キムチ」。

その発祥である韓国の観光公社公式サイトによると、農耕文化を基礎とする朝鮮半島で冬場の野菜不足を解消するための塩漬けとして作り始めたものが、時代とともにさまざまな香辛料などと一緒に漬け込まれるようになり、現在のような辛いキムチになったのだとか。アメリカの健康専門雑誌『ヘルス』で世界五大健康食品に選ばれるほどに健康効果も高いといわれるキムチ。

今回使用するのは、「趙さんの味」のキムチ。日本の食材にこだわりつつ、本格的な韓国の味を安心して美味しく食べれらる食品を仙台で作り続けています。食材には宮城の江合川で捕れた鮭を1年以上かけじっくり発酵させた魚醤や、蔵王のラ・フランス、沖縄のキビ砂糖など 、選び抜かれたものばかり。そのままでも、あったかご飯に乗せてももちろんおいしいのですが、今回は定番メニューとちょっと変わり種の2品をご紹介します。

まずは、韓国料理の大定番である「スンドゥブ」。今回は、旬のきのこをたっぷり使って「きのこのスンドゥブ」にします。


材料は、コチュジャン、仙台味噌、顆粒だし、ニンニク、唐辛子、好みのきのこ、豚肉、豆腐、卵、そしてキムチ!


鍋に水を張って顆粒だし、コチュジャン、仙台味噌を入れます。豚肉やきのこなどの材料を入れて火を通し、最後に卵を割り入れてキムチを乗せたら完成です。

続いては、「秋ナスのキムチボート」。


材料は、秋ナス、豚肉、とろけるチーズ、そしてキムチ。


縦半分にカットした秋ナスの実をスプーンでくり抜いて、細かくカットして豚肉とキムチと炒めます(A)。


火が通ったら、(A)を秋ナスの器に入れてとろけるチーズを乗せてトースターで焼けば完成。(A)を入れるまえに1分ほど電子レンジでチンすれば、皮も柔らかくなっておいしくいただけますよ。


食べ応えもあって、大満足の一品。

ワインとも合うので、ぜひお試しを!

冬の足音が聞こえてきた今日この頃。

発酵食品と旬の食材を食べて免疫力をアップさせ、風邪知らずの冬を過ごしましょう!

みなさんのおすすめのレシピやアイデアがあれば、ぜひ「暮らす仙台」インスタグラムでコメントくださいね!


🥄今回レシピに使用した商品🥄

●有限会社 趙さんの味●
ホームページ

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発酵食品で免疫力アップ!Vol.2 「ヨーグルトレシピ」

発酵食品で免疫力アップ!Vol.3 「味噌レシピ」

発酵食品で免疫力アップ!Vol.4「塩麴レシピ

発酵食品で免疫力アップ!vol.5「チャンジャレシピ」

発酵食品で免疫力アップ!
Vol.5 チャンジャレシピ

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発酵食品で免疫力アップ!Vol.4「塩麴」

\今回の食材は「チャンジャ」/

カラダの免疫力アップのための発酵食品レシピ。今回の食材は「チャンジャ」です。


チャンジャとは、韓国発祥の珍味で、タラの内臓を唐辛子などで漬けた塩辛のこと。コリコリとした食感と辛味がクセになる味わいで、お酒のアテとしてはもちろんのこと、お料理のアクセントに加えることで、旨辛の一品に仕上げることができます。

今回使用するのは、「趙さんの味」のチャンジャ。「趙さんの味」では、日本の食材にこだわったキムチなどを製造。安心して美味しく食べられる本格的な韓国の味を多くの人たちへ届けています。

まずは、チャンジャときのこのクッパ。



韓国のスープごはんであるクッパ。チャンジャとの相性は、それはそれは抜群です。

材料は、きのこ(乾燥でも生でもお好きなものを)、ごはん、ねぎ、卵、チャンジャ、コチュジャン、顆粒だし。



鍋で水を沸騰させたら、顆粒だしとコチュジャン、ごはんときのこを入れてひと煮立ちさせます。溶き卵を回し入れて器に盛り付けたら、細切りにしたネギとチャンジャを乗せてできあがり。ピリ辛で体が芯から温まりますよ。

お次は、これも今旬を迎えている里芋をつかったポテトサラダwithチャンジャ。



材料は、里芋、玉ねぎ、クリームチーズ、塩コショウとチャンジャ。

皮をむいた里芋は、電子レンジで柔らかくなるまで熱して、冷める前にクリームチーズと和えておきます。スライスした玉ねぎをいれてよく混ぜたら、仕上げにチャンジャをトッピングして出来上がり。ねっとりした里芋の食感とクリームチーズのコク、そしてチャンジャがピリッとした辛味のアクセントを加えてくれます。



お酒のアテのイメージが強いチャンジャですが、アレンジもいろいろできて便利。残り物のご飯とフライパンで炒めるだけでも、おいしいチャーハンができるので、ぜひ活用してみてくださいね。


🥄今回レシピに使用した商品🥄

●有限会社 趙さんの味●
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発酵食品で免疫力アップ!Vol.4「塩麴」

次回
発酵食品で免疫力アップ!Vol.6は「キムチ」です。お楽しみに♪