「第10回新東北みやげコンテスト」当日リポート

\受賞商品決定!/



去る11月22日(水)、仙台市産業振興事業団が主催する「第10回新東北みやげコンテスト」が4年ぶりのリアル開催となりました。190点の商品がエントリーした今大会。入賞した50商品が一堂に会し、4つの特別賞、4つの優秀賞、そして最優秀賞が選ばれました。


授賞式に際して挨拶に立った郡和子仙台市長は「私もまだ結果を知らないので、こうしてみなさんのお顔を見ることができます」と話すと、会場には笑顔があふれました。
そして「私も会場も回らせていただいて、みなさまの強い思いに触れました。仙台国際空港では国際便が再開されましたので、東北のよいものが世界のみなさんに届くことでしょう」と締めくくりました。


受賞の発表は、まずは特別賞から。
インバウンド特別賞 ariTV株式会社(宮城県) 「ハラール笹かまぼこ
デザイン特別賞 しあわせ乳業株式会社(岩手県) 「ヤギミルククッキー 海青缶
地域性特別賞 株式会社瀬戸屋(宮城県) 「ぐい吞パスポート
アイディア特別賞 株式会社稲庭うどん小川(秋田県) 「稲庭うどんから生まれたエール「小川」

優秀賞に選ばれたのは、2つの食品と2つの雑貨。
[食品]
株式会社エイ・ワンド(青森県) 「青森ホタテで缶パイ4種
森と蜂と(宮城県) 「はちみつ2種詰め合わせ

[雑貨]
Koquela(こけら)(宮城県) 「ベビーかぶと
株式会社熊野洞(宮城県) 「笑顔になるケーキオルゴール(ショートケーキ型)


そして最優秀賞は、七ヶ浜でカフェレストラン「SEA SAW」を営む合同会社fluirの「無添加 浜ののりだれ 食べ比べ3種セット」でした。

受賞の挨拶に立った加藤真子さんは、目に涙を浮かべながら「この商品は2年前に特別賞をいただきました。うれしかったのですが、悔しさもあって、今回無添加にして再び挑みました。最優秀賞だけを目指してエントリーしたので本当にうれしいです」と話しました。


授賞式の締めくくりは、審査委員を務めた株式会社藤崎の鈴木 健夫さん。
「授賞式の模様はテレビや新聞でも報道されます。きっと明日はみなさんの電話が鳴りやまないことでしょう(笑)。200弱の出展商品から50に絞られ、今日みなさんからストーリーを伺って、本当に点数をつけるのが難しかったです。最優秀賞も入賞も点数は紙一重でした」と話しました。

今後、販売会などでみなさまにもお目見えするであろう受賞商品たち。

お近くで開催の際は、ぜひ手に取ってくださいね。

受賞商品の詳細は、オンライン商談カタログ「SELECT TOHOKU」にて掲載中です。

よいみせ│すまぷらストア

東北発!無人店舗 「すまぷらストア」オープン

エスパル地下1F、仙台駅地下1階JR線南口改札前にオープンした新たなコンセプトショップ「すまぷらストア」。


写真:新たな東北の魅力に気がつくことができる商品ラインナップとなっています

これは東北の“よいもの”を広く知ってもらおうと、仙台ターミナルビル株式会社、株式会社HAKKA、株式会社TOUCH TO GO のコラボレーションで生まれた、ショッピングセンターがTTGのシステムを活用して作る日本初の完全キャッシュレス無人決済店舗。仙台市産業振興事業団が主催する「新東北みやげコンテスト」受賞商品のほか「萩の月」などの定番みやげ品など、およそ200アイテムをラインナップしています。


写真:仙台ターミナルビル株式会社 成長戦略室の青木貴志さん。「すまぷらストア」の躍進に期待を寄せています

仙台ターミナルビル株式会社 成長戦略室の青木貴志さんは、「東北にある素晴らしい商品をより多くの方に手に取っていただきたいとの思いから、このショップは生まれました。朝7:00から深夜0:00まで通常エスパルの営業時間よりも長く営業していて、完全キャッシュレスというのが大きな特徴です。おみやげ品ももちろんですが、電子レンジで簡単に調理できるお魚なども用意しています。早朝の新幹線利用で『おみやげを買い忘れてしまった』という方や家に帰る前に『何かおいしいものを買って帰りたい』というような方にもおすすめです」と話してくれました。


写真:「新東北みやげコンテスト」受賞商品もずらりと並びます

1日2万人前後の人々が往来するこの場所で、より多くの人が東北のよいものに触れ、東北のよさを再発見してもらえたらうれしいですね。

すまぷらストア

所在地 〒980-0021 仙台市青葉区中央1-1-1 エスパル仙台本館地下1F
営業時間 7:00-24:00

株式会社コルマール堂
水玉の陣~レアチーズケーキ~

株式会社コルマール堂は、仙台市産業振興事業団が主催する
第9回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

優秀賞 水玉の陣~レアチーズケーキ~


仙台市青葉区宮町と青葉区中央(クリスロード)、そして宮城野区榴岡(ヨドバシ仙台第一ビル)に店舗を構える人気店「Patisserie & Cafe MythiQue(パティスリー&カフェ ミティーク)」。
まるで宝石のような美しいスイーツとバリスタの淹れるおいしいコーヒーが評判のMythiQueの「水玉の陣」は、伊達政宗公の兜と伊達家水玉陣羽織がモチーフとなったレアチーズケーキ。ブルーベリー、フランボワーズ、抹茶、ずんだ、ゆずの5つのフレーバーをラインナップしています。


写真:青葉区宮町の「Patisserie & Cafe MythiQue」

この商品の生まれた経緯について、土田誠也さんは「最初に『Blue Jewel』という青いケーキができて、お客さまから評判をいただいたんです。そうしたところ、JALさんから『このケーキの赤を機内食で提供できないだろうか』というお話をいただき、赤バージョンをつくりました。その後『グリーンもつくってほしい』となりまして、3色そろったんです。パッケージで並べていったら『あれ?これ水玉模様に見えない?』となって。『これ、水玉の5色がそろったら、お客さまに喜んでもらえるよね。じゃあやってみようか』となったのがスタートなんですよ」と教えてくれました。


写真:キラキラと輝く「水玉の陣」。箱を開けた瞬間から、気分が高揚します

ネーミングの妙と、キラキラと輝くケーキの美しさ、そして政宗公の兜の前立を模した三日月型のデコレーション。仙台らしさがつまったこの商品は、おみやげ需要も高く、ヒット商品となりました。赤いフランボワーズフレーバーは、JAL国内線ファーストクラスの機内食で提供されたそうです。土田さんは「本当におかげさまとしかいいようがありません」と、謙虚に話します。

現在は、MythiQueのオンラインショップのほか、JAL、大丸松坂屋、JREなどのオンラインショップ、さらに仙台駅のおみやげ処などで販売中。また、仙台市のふるさと納税の返礼品としても活用されています。冷凍で販売されているので、解凍時間の長短でシャリっとしたアイスのようになったり、しっとりしたケーキになったりと、食感の違いを楽しめるのも特長です。


写真:バリスタでもある土田さん。パティシエのお兄さまと才能あるスタッフたちとでMythiQueを盛り上げます

土田さんは「MythiQueグループとして、ヨドバシカメラ仙台店に『MYTIQUE WONDERLAND』を9月にオープンしました。そこでのコンセプトは、スイーツとコーヒーの組み合わせの妙を楽しんでいただくこと。サブタイトルが『味のパズルで織りなす新たな飲食の世界』なんです。私はバリスタなので、そのスイーツに合ったコーヒーの提案をして最高のマリアージュを楽しんでいただければと思います」と話します。


写真:MythiQueのショーケースは、まるで宝石箱のよう

そして、宮町本店の開業から16年。2店舗目としてクリスロード店、3店舗目として焼き菓子とドリンクのテイクアウト専門店をオープンさせたMythiQue。この先、目指している場所を土田さんにうかがうと、「宮町本店で子どものころケーキを食べた…という子が大人になって『懐かしいな』と帰ってきてくれることがあるんです。ビジネスを広げていくというよりも、MythiQueがいろんな人たちの懐かしい場所であったり、心の支えであったりしたらうれしいと思います」と話してくれました。

これからもMythiQueは、街なかの風景とともに人々の“大好きな場所”としてあり続けるでしょう。

土田さんの意外な過去が明らかになるYahoo!ニュースも併せてご覧ください。

株式会社コルマール堂

所在地 
〒981-0933 宮城県仙台市青葉区柏木1-7-10
TEL 022-725-5644 FAX 022-227-5851
URL https://www.colmardo.co.jp

取材/2023年8月