月: 2024年1月
魚介のリゾット缶 3種3缶入り
みやぎのあられ株式会社
やみつきスパイスカレーあられ
みやぎのあられ株式会社は、仙台市産業振興事業団が主催する
第9回新東北みやげコンテストの受賞企業です。
宮城県亘理町に暖簾を構える「みやぎのあられ」。
安全安心な商品づくりにこだわり、自分たちでつくったもち米を手づくりであられにして販売しています。
あられの原料となるもち米は、宮城県のブランド米「みやこがねもち」。お店のすぐ目の前にある5haの田んぼで栽培し、自分たちで精米して「もち状」に。板状にしたもちを数日間かけて天日干しして、素材のおいしさを最大限に引き出します。
調味料には、宮城県産の無添加醤油や味噌、そのほか宮城県産の海産物を使用しており、とことん安全安心にこだわったおかきづくりをしています。
写真:宮城県亘理町に暖簾を構える「みやぎのあられ」。お店の目の前の田んぼでお米を育てています
新東北みやげコンテストでお取り寄せ特別賞を受賞した「やみつきスパイスカレーあられ」もそんなみやぎのあられの自慢の商品のひとつ。
開発をした石田亮平さんは「コロナ禍でいつもの仕事が少なくなってしまって時間ができたんですね。そのときに新しい商品づくりをしようと考えて、『そういえば、カレー味やってみたかったよな。自分の好きなカレーライスをあられにしよう』と思って。それでいろいろなカレー屋さんに食べに行って、それぞれのお店のいいところを集めたような味にしたんです」と話します。
写真:「やみつきスパイスカレーあられ」の商品開発を担当した石田さん
使用したスパイスはなんと10種。
「これをつくるまで、スパイスは花椒くらいしか使ったことがなかたんです。今回試作にあたって、いろんなスパイスの食味を確認してこんなにもいろんな味があるんだ、と知りました。『あ、クミン好きかも。クミンをもっと足してみよう』とか、足しては引いて引いては足して…を繰り返しました」
6年前から商品開発にかかわることになったという、石田さん。
「僕の父が創業者で、もうすでに私が生まれる前には『あられ屋さん』でした。もともとうちは祖父が雑穀商をしていたんですが、東京に商談に行ったときにあられが飛ぶように売れているのを見て、『うちの米はうまいから、それであられをつくったら、うまいあられができるのではないか』と思ったらしいんです。それで自分の息子に『あられ屋をやれ』と。父は真面目なので、祖父の一言で創業したようです。父のときは海苔巻きなど、割と定番商品が多かったんですが、私になってからはいろいろつくるようになりました。食事に行ったときなんかにヒントを得ることが多いですね」
写真:大人の味わいの「やみつきスパイスカレーあられ」は、赤ワインとの相性も抜群
「やみつきスパイスカレーあられ」以外にも、「松島のり」「ゆず仙台味噌」「気仙沼かつお」「蔵王バター」など、名前だけでそそられる商品がそろうみやぎのあられのラインナップ。
取材中も神奈川からやってきたという女性が店頭にはない商品を買い求めており、根強いファンがいることが垣間見られました。その女性客は「こちらの商品は、本当においしいんです。余計なものが入っていないし、おやつでもお酒のおつまみにもなるんですよ」と教えてくれました。
写真:取材当日は、「海苔巻きの日」。工場ではスタッフのみなさんが丁寧に海苔を巻いていました
石田さんは「うちのあられは、スーパーに並んでいるようなものと比べると倍くらいの値段がするんです。でも、余計なものは入れず、ひとつひとつ丁寧に手作りしているので、ぜひ一度味わってほしいです。日常づかいで味わっていただければ」と話します。
写真:「やみつきスパイスカレーあられ」を砕いて、サラダのアクセントに。ドレッシングは、「浜ののりドレ」をチョイス
写真:もしもあられが湿気てしまったら、砕いてフライの衣に。白身魚がほんのりカレー味になって、いつもと違う味わいが楽しめますよ
無添加で丁寧に手づくりされたみやぎのあられの商品。
「やみつきスパイスカレーあられ」だけでなく、さまざまなフレーバーを試してみてはいかがでしょうか。ギフトにも喜ばれますよ。
プチ羊羹 一華
秋田杉葉除菌エタノール「杉の雫」
協同組合八食センター
燻製堂 八戸前沖さば
協同組合八食センターは、仙台市産業振興事業団が主催する
第9回新東北みやげコンテストの受賞企業です。
※現在、休販中となっております。
青森県八戸市。
新鮮な魚介が楽しめる港町で、屈指の観光・グルメスポットといえるのが「八食センター」です。八戸近海でとれた鮮魚だけでなく、水産加工品、地元で長く愛されているお菓子…などなどいろいろなお店が軒を連ねています。
その「食のアミューズメント施設」である「八食センター」が、自社ブランドを立ち上げました。それが「燻製堂 八戸前沖さば」です。
写真:八食センターが満を持して開発した「燻製堂 八戸前沖さば」
商品開発に携わった清川貴迪さんは「コロナ禍でECサイトを中心としたインターネットでの販路をつくっていこう、そのために新しい商品づくりをしようということで始まりました。八食センターには60数店舗の組合員・テナントさんが入っておられるのですが、『これが私たち八食センターです』という八食オリジナル商品がなくて。今後、コロナの影響がなくなったとしても、自分たちの商品は必要だよね、というのが開発のきっかけです」と話します。
写真:平日の昼でも多くのお客さまたちでにぎわう八食センター
イカやイワシなどほかにもさまざまな魚が水揚げされる八戸。その中で八戸が誇るブランド魚「八戸前沖さば」を最初の商材に選んだのは、「まず、一般のお客さまに馴染みのある魚がよいだろうということになりました。実際に国内にある魚を使った燻製商品では、さばが圧倒的に多かったんです。そして、最初の導入期でたくさんつくることができないことも踏まえて、商品自体は『非効率的でも特徴づけをしっかりしよう』ということになりました」と、清川さん。
写真:八食センターで売られていたさば
八戸前沖さばの中でも特に大型の「銀鯖」を一夜干しし、リンゴ(剪定枝)のウッドチップを使用した熱を通さない「冷燻」という手法で燻した「燻製さば」をつくりました。さばの名産地だけあって、燻製も一般的なのかと伺うと、清川さんは「いえいえ。もうこれは趣味の世界ですね(笑)。でも、コロナ禍でひとりキャンプなどが流行って、ただ魚や肉を焼いて食べるというよりも少しの手間暇をかける食べ方として「燻製」という手法がインターネット上でも検索されて人気もでるだろうと想定していたので、大衆向けではないと思いますが、そういったこともアイディアの一つとして考えました」と話してくれました。
写真:燻製堂の開発を担当した八食センターの清川さん
八戸圏域の豊かな自然を表現した商品にするため、燻製チップにはお隣の南部町で生産された青森リンゴの剪定枝を再利用。さらに、八戸市内の老舗醤油店「甲文醤油」の醤油を風味付けに使用し、八戸圏域ならではの商品に仕上がりました。
「燻製のチップもそうですが、醤油も割合をどうするとか、本当に何通りもある中から八食センターの看板を背負う商品をつくらなければならなかったので、そこは苦労したところかもしれません。味付けの試作期間は半年くらいだったのですが、『もうしばらくさばは食べなくていいかな』というくらい食べました(笑)」
写真:バンズに挟んでさばバーガーに。スモーキーな香りが食欲をそそります
常温で保存でき、賞味期限は製造から180日。レトルトなのですぐに食べることができるので、防災用にストックしておくことも可能です。
写真:ほぐしてサラダのトッピングにどうぞ
「今後も燻製堂シリーズとして漁業者と協働しながらやっていけたらいいですね。そして八戸の魅力をもっとPRしたいですね」と清川さんは話します。
これからの燻製堂シリーズがどのように展開していくのか、楽しみです。