東北の手しごと×タイの人気キャラクター「マムアン」
~束の間のタイ里帰りの巻~

仙台メディアテーク内にある「KANEIRI museum Shop6(ろく)」が、タイの漫画家ウィスト・ポンニミットさん(通称 タムくん)の人気キャラクター「マムアンちゃん」とコラボレーションした<MAMUANG × TOHOKU>グッズ。「暮らす仙台」でもおなじみの「マッチ箱マガジン」や「こけしクリップ」の「佐々木印刷所」が製作したクリップは、以前記事でご紹介しました。
今回は、<MAMUANG × TOHOKU>の中のひとつで、天童市でグラフィックデザインを中心とした活動をしている株式会社コロンと山形県で昔から多種多様な木地玩具をつくり続ける木地玩具の職人がコラボした「飾りコマ」をフィーチャー。
飾りコマのマムアンちゃんを連れて、彼女の故郷であるタイへ行ってきました。マムアンちゃんの束の間の里帰りの様子をどうぞ。


まずは、「絶品!」とウワサのふかひれスープをいただきに、中華街へ。
宮城のふかひれもおいしいけど、バンコクのはどんな味なのか、ワクワク🤗


ウイークエンドマーケットをぶらぶら。パパイヤのジュースを頼んだら、パッションフルーツがついてきましたよ。タイはフルーツが本当においしい!!


ウイークエンドマーケットの屋台でランチ。タイ料理の大定番「グリーンカレー」と「トムヤムクンスープ」でおなか一杯。


歩き疲れたら、ホテルのプールサイドでまったり。

バンコク三大寺院のひとつである「ワット・パークナム」は、圧倒される美しさ。
世界中から集まった観光客もたくさんいました。


涅槃仏で知られる世界遺産のワット・ポーは、タイ古式マッサージ発祥の地ともいわれているそう。


古代、タイの首都だったアユタヤ。ワット・ロカヤスタの涅槃仏は手で触れられそうな距離で見ることができます。マムアンちゃんのお洋服と涅槃仏の袈裟の色がおそろい!


タイの国技であるムエタイも鑑賞してきました。
鍛え上げられたムエタイファイターが、目の前で闘います。その迫力たるや…!

とてもエネルギッシュで、昼も夜も楽しいバンコク&アユタヤ。
マムアンちゃんも、エネルギーチャージできたかな?

今回登場した「飾りコマ」をはじめとする<MAMUANG × TOHOKU>のグッズは、仙台メディアテークの「KANEIRI museum Shop6(ろく)」もしくは、「東北スタンダードマーケット」オンラインショップへ!

株式会社グリーディー
東北生まれのバスアメニティ誕生!

東北素材のアップサイクル
メディテーションアメニティ

「暮らす人を豊かに」をコンセプトに、アロマ・ハーブ・女性の感性で「人」「事業」「地域」の課題に取り組む株式会社グリーディー。ブランド「天然回帰~Feel Organic~」は、東北の豊かな天然素材と、そこに生きる人たちの思いを体験できるメディテーションアメニティです。第一弾として、2022年にアロマティック バスソルト【呼吸】【解放】をリリースし、大きな話題となりました。その「天然回帰」ブランドに、新たにホテルアメニティ用のシャンプー、コンディショナー、そしてボディーソープが加わり、メディア発表会が行われました。

グリーディーの代表である浜出理加さんは「自然と想いの循環こそがサステナブルの根幹だと私たちは考えています。当たり前のように捨てていたものの価値をつくり、もっと多くの人に知ってもらおうと、登米の米川生産森林組合さま、株式会社山大さま、そしてお茶のあさひ園さまのご協力をいただき、商品開発を行うことができました」と話します。

今回開発したのは、宮城県登米市産の杉の間伐材から抽出した精油からシャンプーとコンディショナー、石巻産の桃生茶の製茶後の端材を原料にボディーソープ。


間伐材は放置していると土砂災害発生時に一緒に崩れてしまい、被害が大きくなる可能性があるため、放置しておくことはできません。間伐材の有効利用は防災の上でも大きな課題でした。杉の間伐材の枝葉は、月に1回軽トラで山に入り回収したものを株式会社山大で粉砕し、その後自社で丁寧に蒸留して精油にします。株式会社山大の取締役社長である髙橋暢介さんは「今回のお話をいただいたときにとても共感しました。木の活用方法は住宅建材、紙などがメインですが、『見て触れる』以外になにかできないか、『香り』はどうだろう…と考えていたときに、ちょうど浜出さんからお電話をいただいて。ユーザーに山について知ってもらうことでよりよい山の整備につながるのではないかと期待しています」と話しました。


桃生茶の端材については、お茶のあさひ園で和紅茶に加工する際に出るお茶の繊維「ふわ」と茎の部分「棒」からエッセンスを抽出。お茶のあさひ園kitaha室長の日野朱夏さんは「私たちはいつも 『無駄なものは出したくない』と思いながらお茶をつくっているのですが、『ふわ』などはどうしても紅茶の雑味になってしまうため、取り除かざるを得ません。今回浜出さんからご連絡をいただき、本当にうれしかったです。グリーディーさんは土地の方々の想い、生産者に寄り添ってくれるし、何より代表である浜出さんの言葉が美しくて心が動くんです」と話してくれました。


写真左から、株式会社山大の髙橋さん、株式会社グリーディーの浜出さん、お茶のあさひ園の日野朱夏さん、工場長の日野優介さん

このシャンプー、コンディショナー、ボディーソープは、4月から秋保にある温泉旅館「蘭亭」の特別室でアメニティとして使用されるほか、現在もさまざまな宿と商談が進んでいるそう。また、旅館の売店での販売やグリーディーのオンラインショップ、コンセプトショップでも販売予定とのこと。

浜出さんは「現代人はデジタルに晒されていて、押しが強い方が多い。私たちが『瞑想の時間を取ってね』と提唱しても、難しい方も多いでしょう。だったら、せめて髪や身体を洗う時間をそういう時間にしてほしいんです。男女問わずですが、とくにお疲れ気味の男性にこそ使っていただけたら」と、この商品に込めた想いを語ってくれました。

2024年3月29日まで、グリーディーではアップサイクルコスメの製造拠点をつくるべくクラウドファンディングでメディテーションアメニティの先行モニターや先行予約も可能です。ほかにも山の課題を学べるオンラインセミナーや和紅茶の淹れ方を体験できるセミナー、オリジナルの香水をつくれるオンラインセミナーなど、たくさんの返礼品が選べます。想いに共感した方は、ぜひ協賛しては?

株式会社グリーディー

所在地 〒980-0802 仙台市青葉区二日町17-22 TNER304
TEL 050-3699-5595
URL https://www.greedyweb.com/

新商品/新サービス開発支援
株式会社永勘染工場/新サービス「永勘染め物体験」開発支援

かつては染物屋が軒を連ねた、仙台市若林区南染師町。令和の今、ここに唯一残る染物屋が「永勘染工場」です。手ぬぐいや法被に前掛けなどの販売やオーダーに加え、最近では手ぬぐいを縫製して帽子に仕立てた「染 CYCLING CAP」が話題の「永勘染工場」。代表の永野仁輝さんは「インバウンドのお客さま向けに何かを始めたい…」と、新しいプログラムを始めました。それが「永勘染め物体験」です。

このプログラムの作成にあたり、永野さんの思いに寄り添ったのは、

《仙台市産業振興事業団 ビジネス開発ディレクター》
 大志田典明(マーケティング・プロデューサー)
 草野裕樹(デザイナー)

《外部専門家》
 株式会社コミューナ

※敬称略


写真:支援スタッフに工場内を案内する永野さん(写真中央)

永野さんは「仙台国際観光協会 仙台旅先コレクションに『藍で染める型染め体験』を登録しておりますがコロナも明けて、インバウンドが増えるであろうことも含め、体験という形で外国の方にも染物の文化を知っていただく機会になれば…ということで、今回新商品/新サービス開発支援に応募することにしたんです」と話します。

今回メインとなったのは、翻訳の部分。翻訳、通訳のサービスを展開する株式会社コミューナの力を借りて、リーフレットなどの制作を行いました。「リーフレットの制作のほかにも、SNSに広告を打ってもらうなど、海外のお客さま向けに私どものサービスのPRをしていただきました」と、永野さん。

今回のインバウンド向け体験コースで用意されたのは、

・2日間 染め物の技術を学ぶワークショップ
・2日間 オリジナル半纏の製作
・工場見学と手ぬぐい染体験
・前掛けとトートバッグの染体験

の4つのコース。


写真:130年以上続く、職人の技を体験することができます

永野さんは「これまでにも体験プログラムはあったのですが、より時間をかけて、こだわったものをつくりたいという方がいらっしゃったので、数時間のもの、1日のもの、2日のものを用意しました。デザインから決めていただいて職人と一緒になって製作していただき、後日発送するようにします。外国のお客さまについては、コミューナさんのほうで通訳さんをご用意していただきます」とのこと。


写真:新年度から、新しい体験プログラムがスタートする予定です


写真:2日間をかけて素敵なオリジナル半纏が完成します

新年度には実施体制を整え、インバウンドのお客さまたちを迎えるという永勘染工場。仙台に、新たなインバウンドの賑わいが創出されそうです。

料金や所要時間など、この体験コースについて詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。

【支援商品・サービス一覧】

ごりごりんごトフィー(仙台産りんご)/株式会社ゴリラファーム

ほむら前掛け/株式会社ほまれや

日仏食堂クラストデリカDeliJino/日仏食堂ラトリエ・ドゥ・ヴィーブル

「香凪」conagi/合同会社E・I

新商品/新サービス開発支援
合同会社E.I/新商品「香凪 conagi」開発支援

老舗線香メーカーである兵庫県の「梅薫堂」の販売代理、新商品開発、販売などを行う「合同会社E.I」。これまでも“嗅ぐ森林浴”をコンセプトに、アウトドア専用のお香「TAKIBI」などを開発した経験を持っていましたが、代表の石原秀太朗さんが「プロに協力してもらいたいと思っていた」ことから、「新商品/新サービス開発支援」を受けることになりました。

そんな石原さんの思いに寄り添ったのは、

《仙台市産業振興事業団 ビジネス開発ディレクター》
  大志田典明(マーケティング・プロデューサー)
  草野裕樹(デザイナー)

《外部専門家》
  工藤拓也(コピーライター)
  磯崎亮(カメラマン)

※敬称略


写真:事業団の支援スタッフと意見交換を重ねました

5年ほど前から「梅薫堂」のオンラインショップを運営している石原さん。

「超老舗の梅薫堂さんとのお付き合いを通して香りを学んでいるうち、宮城・仙台の魅力を香りで表現したいと考えるようになり、お香の開発に着手しました。宮城・仙台の代表的な香りを5種つくったんですよ」。

こうして生まれたのが、「香凪 conagi」です。


写真:天然素材を使っていて、優しく香るのが特長です

5種の香りは、すべて石原さんが生まれ育った宮城を意識したもの。「この商品開発にあたって、一番苦労したのは、やはり香り選びです。何百種類とある中から、宮城に関係があるものでなおかつ香りがしっかりしているものを、梅薫堂の調香師さんと一緒に選びました」と、石原さん。今回ラインナップされたのは、以下の5種です。

・臥龍梅
・愛姫桜
・松島柏槇
・伊達沈香
・青葉山杉

石原さんは「私もずっと宮城に住んでいるのですが、臥龍梅とか愛姫桜とかって知らなかったんです。今回の商品開発をきっかけに、伊達政宗公はお香が好きだったとか、臥龍梅や愛姫桜など、宮城の歴史を知ることができたんです。きっと、ずっと宮城に住んでいるという方の中にも、私のような人もいるでしょう。ぜひこの商品をきっかけに宮城の歴史を知ってほしいですし、ぜひ宮城のおみやげとしていろいろな人に手渡してほしいです。そして、それを受け取った方が宮城の香りと歴史を知ってくださるきっかけになればうれしいですね」と話します。


写真:実際の樹木も見学に行きました

Amazonでの販売を行う予定だそうで、サイトで「梅薫堂」と検索すると商品がヒットするそう。

「この商品は、天然香料のみを使用しています。人口的な香りが好きではないという方も、優しく香るこのお香でリラックスして、毎日の暮らしに彩りを加えていただけたらと思います。そして今後は、宮城の香りということでふるさと納税の返礼品などにも使っていただけるように働きかけていきたいですね」。

香りのある生活が好きだという方は、ぜひこのお香から宮城の歴史にふれてみてはいかがでしょうか。

「香凪 conagi」の購入はこちらから

【支援商品・サービス一覧】

ごりごりんごトフィー(仙台産りんご)/株式会社ゴリラファーム

ほむら前掛け/株式会社ほまれや

日仏食堂クラストデリカDeliJino/日仏食堂ラトリエ・ドゥ・ヴィーブル

インバウンド対応 永勘染め物体験/株式会社永勘染工場

令和5年度に誕生した5つの地域産品「新商品/新サービス開発支援事業」のご報告

新しい地域産品、サービスで
仙台をもっと明るく元気に

「暮らす仙台」を運営する仙台市産業振興事業団では、令和5年度の「新商品/新サービス開発支援」事業を実施しました。この事業の目的は、新しい地域産品やサービスを生み出し、仙台の新たな名物となるよう、本事業団所属の専門家と外部専門家のチームが支援するもの。
令和5年度に支援した5つの地域産品をご紹介します。

【所属専門家】仙台市産業振興事業団ビジネス開発ディレクター

◆大志田 典明:マーケティングプロデューサー
◆川島 洋子:フードコーディネーター
◆渡邉 樹恵子:デザイナー
◆草野 裕樹:デザイナー
◆沼田 佐和子:コピーライター
◆岡沼 美樹恵:ライター

専門家ご紹介

【外部専門家】

◇工藤 拓也:コピーライター
◇磯崎 亮:カメラマン
◇藤崎 秀昌:デザイナー
◇株式会社コミューナ

※敬称略

【商品紹介】

※画像をクリック(タップ)して商品の詳細をご覧ください

ごりごりんごトフィー(仙台産りんご)/株式会社ゴリラファーム

※画像をクリック(タップ)して商品の詳細をご覧ください

ほむら前掛け/株式会社ほまれや

※画像をクリック(タップ)して商品の詳細をご覧ください

新商品「DeliJino」/L’atelier de vivre

※画像をクリック(タップ)して商品の詳細をご覧ください

「香凪」conagi/合同会社E・I

※画像をクリック(タップ)して商品の詳細をご覧ください

インバウンド対応永勘染め物体験/株式会社永勘染工場

本事業では、令和6年度も継続予定です。詳細が決まり次第、「暮らす仙台」でも
お知らせ予定ですので、興味のある方はチェックをお忘れなく!

新商品/新サービス開発支援
株式会社ほまれや/新商品「ほむら前掛け」開発支援

2022年に創業90周年を迎えた「ほまれや」。法被や半纏や幟、てぬぐいなど、企業ノベルティをオーダーメイドで製作するほか、「ほまれのふくろ」などのオリジナル商品を販売しています。その「ほまれや」が、前年に引き続き利用した新商品/新サービス開発支援で生まれたのが「ほむら前掛け」です。取締役の土田暢子さんは「酒造業の方や、酒蔵のノベルティとして居酒屋の方が身に着けるイメージの帆前掛けを、新しい商品にしたかったんです」と話します。

そんな土田さんの思いに寄り添ったのは、

《仙台市産業振興事業団 ビジネス開発ディレクター》
 大志田典明(マーケティング・プロデューサー)
 渡邊樹恵子(デザイナー)
 岡沼美樹恵(ライター)

《外部専門家》
 藤崎秀昌(デザイナー)
 
※敬称略



帆前掛けは、もともと船の帆に使われていた帆布を前掛けに再利用したもの。戦後、広告代わりに屋号を染め抜いたものを、各業種の配送が衣服を守るなどの実利を兼ねて身に着けたのが始まりだそう。生地の織元も染色工場も減る一方である今、何とか帆前掛けを新しい形にして、需要を発掘したいという思いから、新商品/新サービス開発支援に応募しました。

どうしたら一般の人たちに受け入れられる帆前掛けができるのか。そのアイデア出しからスタートしたこのプロジェクト。

土田さんは「コロナをきっかけにキャンプがブームとなって、キャンプ人口が一気に増えました。そこで、キャンプ用品専門店にもおいてもらえるようなデザインで、キャンプや芋煮を楽しむ人たちに向けた商品ができないかと考えたんです」と話します。


アウトドアで通常のアウターとして使用される化繊の生地は火に弱いものですが、厚手の綿の生地は火の粉程度では穴が開くことはありません。しかし、キャンプで使うなら、さらに踏み込んだ機能がほしい…。社内のキャンプ好きのスタッフたちの意見なども取り入れ、この帆前掛けには防火加工を施すことにしました。

「火の粉や急な風で炎があおられても、下半身の衣服を炎から守ることができます。大きなサイズのポケットを付けて焚火に使うグローブなども収納できるように仕立てました」と、土田さん。

デザインは、ちょっぴりコミカルで目を引くものに。BBQや仙台名物芋煮会シーンが盛り上がること間違いなしの前掛けが完成しました。

そしてうれしいことに、この「ほむら前掛け」のことを知った、全日本芋煮会同好会さんが、品川で行われた芋煮文化祭で実際に使用してくれたのです。

→その様子はコチラからどうぞ

日に日に暖かくなって、キャンプシーズンが待ちきれないという方は、ぜひこの「ほむら前掛け」をいち早くゲットして、気分を盛り上げてはいかがでしょうか。

ほまれやのウェブサイトはこちらからどうぞ

【支援商品・サービス一覧】

ごりごりんごトフィー(仙台産りんご)/株式会社ゴリラファーム

日仏食堂クラストデリカDeliJino/日仏食堂ラトリエ・ドゥ・ヴィーブル

「香凪」conagi/合同会社E・I

インバウンド対応 永勘染め物体験/株式会社永勘染工場

新商品/新サービス開発支援
株式会社ゴリラファーム/新商品「ごりごりんごトフィー」開発支援

かつて仙台市泉区にあった「リンゴロード」と呼ばれる地域には、48軒の農家がありましたが、今ではわずか6軒に。今も生産を続ける菅澤農園のリンゴを使用して、新しい商品ができないかと考えたのは、季節の野菜やハーブを自社で丁寧に栽培し、健康的な野菜や弁当を消費者に届けているGorilla Farm(ゴリラファーム)です。


写真:希少な仙台産リンゴをスイーツにしました

仙台市産業振興事業団の紹介でこのリンゴに出合ったという、Gorilla Farmの代表・高橋まち子さんの思いに寄り添ったのは、

《仙台市産業振興事業団 ビジネス開発ディレクター》
 大志田典明(マーケティング・プロデューサー)
 渡邊樹恵子(デザイナー)
 カワシマ ヨウコ(フードコーディネーター)
 沼田佐和子(コピーライター)

※敬称略

高橋さんは、「今となっては、仙台産のリンゴは希少です。それに、農作物は天候にも左右されます。だから、収量が少なくても成立する商品で、リンゴをできるだけ細かくしたかったんです」と話します。

商品開発にあたっては、ジャムやクッキーなども候補にあがったそうですが、リンゴの日本一の産地である青森に視察に行った際、そのおみやげ商品としてのバリエーションの多さにびっくりしたそう。

「それでも思ったのが『ジャムはやめよう』と(笑)。せっかくつくっても、埋もれてしまっては元も子もないですから。そんなときに、打合せの場にきてくださった事業団の大志田先生が『こんなのもあるよ』とトフィーを提案してくれたんです」。

トフィーとは、イギリス発祥のスイーツで、バターと砂糖を熱して作るお菓子のこと。そこに、細かく砕いた乾燥リンゴを合わせ、誕生したのが「ごりごりんご」でした。

「添加物を使わないこと、あと黒糖を少し入れることでコクを出しました。製品化にあたって一番苦労したのは、リンゴをどのくらいの大きさに砕くかということ。あまり細かすぎてもいけないし、大きすぎてもいけないので」。


写真:仙台市産業振興事業団の支援スタッフと入念な打ち合わせを重ねました

「ごりごりんご」には、電源をモチーフとしたデザインが施されています。
「キャッチコピーは、『やる気スイッチが切れたら、リンゴスイッチ』なんです。お仕事や勉強をしていて、ちょっとだらけちゃったな…というようなときに、一粒口に入れていただけるとうれしいです。あとは、無添加で安全安心なものを召し上がりたいという方にはぴったりだと思いますので、ぜひ手にしていただけたら」。

現在、仙台市内では「日立システムズホール」内にあるレストラン、大郷町の「道の駅おおさと」で取り扱っているほか、今後も続々と取扱店が増えていく予定です。

「食物繊維も摂れて、黒糖でスッキリどこか懐かしい感じの味付けになっています。頭が疲れたときに、ぜひ召し上がってください。やめられないおいしさになっていますよ」。

ゴリラファームのウェブサイトはこちらからどうぞ。

【支援商品・サービス一覧】

ほむら前掛け/株式会社ほまれや

日仏食堂クラストデリカDeliJino/日仏食堂ラトリエ・ドゥ・ヴィーブル

「香凪」conagi/合同会社E・I

インバウンド対応 永勘染め物体験/株式会社永勘染工場

新商品/新サービス開発支援
L’atelier de vivre/新商品「DeliJino」開発支援

宮城のこだわりの生産者たちの食材を使った料理とおいしいワインや地酒が楽しめる人気のフレンチレストラン「L’atelier de vivre(ラトリエ・ドゥ・ヴィーブル)」。

仙台市産業振興事業団の「新商品開発支援」を受けて生まれたのが、お店の味を家庭で気軽に楽しめるクラフトデリカ「DeliJino(デリジノ)」です。オーナーシェフの吉田勝信さんが厳選した滋味あふれる食材を丁寧に調理し、特殊な方法で冷凍したもの。

この商品を開発したきっかけについて吉田さんは「やはり、新型コロナの影響がおおきかったですね。お店に来たいというお客さまがいても、いろいろな制限があったじゃないですか。遠方にいるお客さまはテイクアウトもできないわけです。それで『もっと多くの人に届ける商品が必要だよな』と考えました」。

そんな吉田さんの思いに寄り添ったのは、

《仙台市産業振興事業団 ビジネス開発ディレクター》
 大志田 典明(マーケティング・プロデューサー)
 カワシマ ヨウコ(フードコーディネーター)
 草野 裕樹(デザイナー)

《外部専門家》
 工藤 拓也(コピーライター)
 磯崎亮(カメラマン)

※敬称略


写真:オーナーシェフの吉田さん。宮城を離れ、その食材の豊かさに気づいたといいます

レストランの開業時から仙台市産業振興事業団にいろいろな相談をしてきたという吉田さんは、事業団からの案内でこの新商品開発支援について知ることになりました。

「マーケッターの大志田(典明)先生には、以前からお世話になっていて。開業して間もなくお店にきてくださって『面白いね』といってくださって。それからちょくちょく食べに来てくれたり、相談に乗っていただいたりしていたんです」。


写真:支援チームのスタッフとは忌憚のない意見交換が交わされました

吉田さんの大きなこだわりが、地元のおいしい食材を使うこと。宮城の出身で、おいしい食材を食べて育ったという吉田さんですが、その価値に気づいたのは、高校卒業後、専門学校進学のために大阪に出てからでした。

「外に出てみて気づいたんです。大阪に行ってみたら、水も米もおいしくないし、野菜はバカみたいに高い。今まで当たりまえだったことがそうじゃなかったことに気づけたんですよね。それで、僕が地元・宮城でやる意味って『おいしい食材がここにはあるっていうことを、僕みたいに当たりまえに思っていた人たちに届けることなのかな』って、思ったんです。そういうところが大志田先生に『面白いね』といってもらえたのかな、と。そしてその派生で、新しい冷凍技術があるから、このタイミングで『DeliJino(デリジノ)』が生まれたんです」。

「DeliJino(デリジノ)」は2人前で7品、9品の2パターンから選ぶことができます。メニューは以下の通りで、これらをお店と変わらぬクオリティで提供できるのは、吉田さんが話してくれたような最新の冷凍技術があってのことでした。

・大滝自然農園 ニンジンのラペ
・大滝自然農園 椎茸のマリネ
・佐藤とみさん ネギのキッシュ
・ソレイユドムートン 羊のリエット
・放牧いばり仔豚の ジャンボン
・しばさき農園 葉野菜のポタージュ
・庄福丸 地魚のブイヤベース
・ソレイユドムートン 羊のナヴァラン(9品セットのみ)
・結城果樹園 季節のフルーツのパルフェ(9品セットのみ)

吉田さんは「仙台は支店経済のまちです。長くお店をやらせていただいていると、常連さんも入れ替わりがあって、仙台から出ていった方がお店にこられないけれども、自分の好きなタイミングで買って自分の好きなタイミングで解凍して召し上がれるというのがいいのかな、と思います。今後は自社サイトでオンライン販売ができるように勧めていきます」と話します。

【DeliJinoは流水にて解凍してお召し上がりください】

かつて「L’atelier de vivre(ラトリエ・ドゥ・ヴィーブル)」が好きだった方、今も好きな方、まだ出合っていない方。ぜひこのクラフトデリカ「DeliJino(デリジノ)」で、お店の味を家庭で楽しんでみませんか?

L’atelier de vivre ウェブサイト


DeliJino ウェブサイト

【支援商品・サービス一覧】

ごりごりんごトフィー(仙台産りんご)/株式会社ゴリラファーム

ほむら前掛け/株式会社ほまれや

「香凪」conagi/合同会社E・I

インバウンド対応 永勘染め物体験/株式会社永勘染工場