株式会社斉吉商店
「ひとくち金のさんま」
株式会社斉吉商店は、仙台市産業振興事業団が主催する新東北みやげコンテスト受賞企業です。
港町・気仙沼の新鮮な海の幸を、食べやすく調理して、食卓に届けています。
第3回「ひとくち金のさんま」入賞
第3回「ひとくち金のさんま」入賞
宮城県の北部に位置する気仙沼市。古の時代から、豊饒の海の恩恵を受けてきた日本屈指の港町です。
ここに本社を構える株式会社斉吉商店は、大正10年創業の水産加工会社。東日本大震災前までは、飲食店などに商品を納める卸業として商いを続けてきました。
「震災をきっかけに小売りに変えたんです。小売りの仕事をしたかったので。だから、会社の創業は大正10年ではありますが、創業7年目の気持ちです」と話すのは、斉藤吉太郎さん。
「自分もそうなんですけど、やっぱりお土産って常温で日持ちするものが欲しいじゃないですか。だから、低い温度でじっくり仕上げて日持ちする『ひとくち金のさんま』をつくったんです。『金のさんま』という商品は昔からあるんですけど、そのつくり方を工夫しました」。
商品ができてからもパッケージなどのデザインに時間をかけ、開発から1年半で販売を開始。
「パッケージで売ろうとは思っていないけど、会社の雰囲気を表現できているほうがいいよね、というので東京のデザイン会社さんに見てもらってこのような可愛らしいデザインになりました」。
「社員が外で見てきた“いいもの”と、自分たちができることを組み合わせることはいつも考えています。いつも何かしらはつくっていますよ」と、吉太郎さん。
魅力的な商品を次々と世に送り出していく斉吉商店。
本社から車を走らせること10分ほどの高台には、「鼎 斉吉」があります。ここは、斉吉商店の商品を購入することができるショップと、啓志郎さんが腕を振るう食事処。
「もともとは予約のみのレストランをやってはいたんですけど、それをこの場所に移して、予約なしで大丈夫な食事処にしたんです」と、啓志郎さんは話します。
お店での売れ筋商品は、やはり『金のさんま』だそう。
「どの家庭でも食べる料理なんですよ。さんまを煮るのって、気仙沼では定番で。うちもおばあちゃんが炊いていたものを近所に配ったり、親戚にあげているうちに『美味しい』って言われ始めて、そこから磨いて商品になっていったんですよね。『金のさんま』は、たれを継ぎ足して30年。私より先輩です(笑)。あと最近は、やはり常温で日持ちする『ひとくち金のさんま』も人気ですね。
写真:鼎斉吉のお料理の数々。この味を目指し、遠方から足を運ぶお客さまも
社員が協力しあって、美味しい商品を全国に届けるだけでなく、そして地元の“働きたい会社”を目指す斉吉商店。みなさんも気仙沼に足を運んだら、ぜひ訪ねてみてください。
株式会社斉吉商店
住所 〒988-0031 宮城県気仙沼市潮見町2-100-1
TEL 0226-22-0669 FAX 0226-23-2253
URL http://www.saikichi-pro.jp/
鼎 斉吉
住所 〒988-0014 宮城県気仙沼市柏崎1-13
TEL 0226-22-0572
営業 10:30-17:30
お買いもの 開店から閉店時間まで
ランチ営業 11:00-14:00
喫茶営業 14:00-17:30(LO 17:00)
夜営業 4名様以上 17:30以降21:00まで
予約コースのみ5,000円から
定休日 火曜日
URL http://www.saikichi-pro.jp/store/kanae/
撮影/堀田 祐介
東北大学法学部卒業後、仙台市内の商業写真撮影会社に就職。写真の道に進む。アシスタントを経てカメラマンとなり、物撮、人物撮影など、写真全般にわたり様々な仕事をこなしながら10年勤務。その後準備期間を経て独立、現在はフリーランスとして、プロバスケットボール・仙台89ERSオフィシャルのほか、広告、雑誌、ウェブなど幅広く手掛けている。