株式会社ゼルコバドリーム
「蔵王 村上牧場の飲む手作りヨーグルト」
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株式会社ゼルコバドリームは、仙台市産業振興事業団が主催する新東北みやげコンテスト受賞企業です。
第5回「蔵王 村上牧場の飲む手作りヨーグルト」特別賞
![ゼルコバドリーム様①](https://www.siip.city.sendai.jp/kurasusendai/cmswp/wp-content/uploads/1a4b1c297494c2f0ce7274e8eb120d32-1024x682.jpg)
1962年に1頭の乳牛から始まった牧場で、現在は乳牛の快適性を追及した飼養管理=カウコンフォートを基本に、清潔な環境を乳牛に提供しています。
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カウコンフォートとは、牛たちが毎日を過ごすベッドを常に清潔に保ち、いつでもきれいな水が飲めて、満足に食べられる環境をつくり、牛自身のリズムで生活させてあげること。ゼルコバドリームでは、牛が常に牛舎で快適な生活が送れるようにしており、このアイデアは農林水産大臣賞を受賞しました。
![ゼルコバドリーム様③](https://www.siip.city.sendai.jp/kurasusendai/cmswp/wp-content/uploads/67e087400e80e6b063836db0942bc149-1024x682.jpg)
写真:牛舎に行くと、寄ってきてくれる牛たち。人懐っこくてかわいらしい!
実は、牛というのはとても繊細な生き物。村上牧場では、搾乳を担当する社長の村上利雄さんが毎日一頭一頭の顔を見て体調を確認しています。スタッフの嶋田優さんは「牛たちは一頭一頭名前がついているんです。私の父(=村上社長)は全員の顔と名前が一致すると言っていました」と笑います。
![ゼルコバドリーム様④](https://www.siip.city.sendai.jp/kurasusendai/cmswp/wp-content/uploads/2dcb7a3b89023482d16e94f986dd706d-1024x683.jpg)
写真:牛一頭一頭の名前を覚えているという、社長の村上さん。
牛が快適に過ごすのなら、放牧のほうがいいのでは?と聞くと、「放牧すれば強い子は快適な場所にいることができるのですが、弱い子はそうはいかないんです。みんながちゃんと快適に過ごすには、清潔な牛舎にいるのが一番なんですよ」と、嶋田さん。一頭一頭をしっかり見ている様子は、まるで学校の先生のようでした。
![ゼルコバドリーム様⑤](https://www.siip.city.sendai.jp/kurasusendai/cmswp/wp-content/uploads/9b3eca90c6f02e16d18eccbc87ff89e4-1024x683.jpg)
牛たちに与える飼料も手づくりです。牧場内で育てたトウモロコシを丸ごとカットしてから発酵させ、コーンサイレージに。トウモロコシを刈った後の畑にはライ麦を植えて、春に収穫したらこれもサイレージにします。手間ひまを惜しまずきちんとした飼料を与え、快適な環境で飼育する。これこそが、ゼルコバドリームの牛乳の美味しさの秘訣なのです。
![ゼルコバドリーム様⑥_2](https://www.siip.city.sendai.jp/kurasusendai/cmswp/wp-content/uploads/10924bfcf6e9db57b279d054a8d9f5c6.png)
牧場では、1日2回の搾乳を行います。搾られた生乳は30分以内に冷却タンクへ。このフレッシュな生乳をヨーグルトに加工したのが「酪農家の手作りヨーグルト」です。
![ゼルコバドリーム様⑦](https://www.siip.city.sendai.jp/kurasusendai/cmswp/wp-content/uploads/af0982bb259304830c17136f65c80dbc-1024x682.jpg)
開発を担当したのは、嶋田さん。「毎日食卓で食べられるものが欲しくて開発しました。でも、食品会社に勤めていたわけでもなんでもなくて、いろいろ自分で調べながら試行錯誤して・・・。私は酸っぱいヨーグルトが苦手なので、甘味も何もかけずに食べられるものをつくりたいと思いました」。
![ゼルコバドリーム様⑧](https://www.siip.city.sendai.jp/kurasusendai/cmswp/wp-content/uploads/6dcf3d652ab3a0d4a27ac3098e3b16cd-1024x682.jpg)
写真:ヨーグルトの開発秘話を話す嶋田さん。家族で協力しながら牧場を盛り上げています。
北海道から関東までさまざまな生産者を訪ねて研究したそうですが、「これだ!というものはなかったんですよね(笑)。なので、東京にある乳酸菌を扱う会社にうちの生乳を送って、『こういう感じで・・・』という希望だけ伝えて。ひとつの乳酸菌で3つの温度帯で発酵させてもらって・・・っていうのを繰り返したりして、結局、自分が食べたいと思うヨーグルトになるまで、1年くらい試行錯誤を繰り返しました」。
こうして出来上がったヨーグルトは、もっちりしたテクスチャー。まるで生クリームを食べているかのように濃厚で、ナチュラルな甘味も感じられます。そのままでももちろん、ちょっとしたトッピングを加えるだけで立派なデザートにも。
![サイズ変更_0038](https://www.siip.city.sendai.jp/kurasusendai/cmswp/wp-content/uploads/cff1e911290c9418c2a15a7a3a133fff-1024x682.jpg)
食べるヨーグルトをつくった後で、嶋田さんが取り掛かったのが「飲むヨーグルト」の試作。最初のヨーグルトと同じ乳酸菌を使うと味がイマイチだったそうで「それも乳酸菌をいろいろ変えて試作して。本当に大変でした」と苦笑します。
牧場内のタンクの中で発酵させてから攪拌し、容器に充填します。一度につくれるのは、大きいボトル40本、小さいボトルで200本と少ロット。なので、取り扱い販売店ではすぐに売り切れてしまうこともあるのだとか。
![ゼルコバドリーム様⑩](https://www.siip.city.sendai.jp/kurasusendai/cmswp/wp-content/uploads/2f35c056afc846ea9791c132ee4e3656-1024x682.jpg)
また、牧場内のヨーグルト工房「アトレイユ」では、ヨーグルトとのむヨーグルト、どちらもいただくことができます。
![ゼルコバドリーム様⑪](https://www.siip.city.sendai.jp/kurasusendai/cmswp/wp-content/uploads/d4a956409841f077788de69baf82f172-1024x682.jpg)
ヨーグルトはミックスベリーとハニーナッツ、のむヨーグルトはマンゴージュレとレモンジュレのそれぞれ2つのフレーバーを揃えました。
![ゼルコバドリーム様⑫](https://www.siip.city.sendai.jp/kurasusendai/cmswp/wp-content/uploads/b6977b85d655086ce7b68cb67f4e379d-1024x682.jpg)
「夏でもさっぱりと飲める、ジュレと合わせたのむヨーグルトが人気なんですよ」と、嶋田さん。
見た目にも美しい、ヨーグルトのさっぱりスイーツは、蔵王温泉の帰りに牧場に立ち寄る観光客にも大人気なのだとか。村田町を訪ねたら、ぜひ牧場で絶品ヨーグルトを試してみてはいかがでしょうか。
株式会社ゼルコバドリーム
住所 〒989-0841 宮城県刈田郡蔵王町小村崎原東7
TEL 0224-22-7033(代表) FAX 0224-22-7033
URL https://www.zelkova-dream.jp/
ヨーグルト工房Atreyu(アトレイユ)
住所 〒989-0841 宮城県刈田郡蔵王町小村崎向原68-1
営業時間 10:00-15:00
定休日 なし
TEL 0224-22-7033
URL https://atreyu.murakami.farm/
撮影/堀田 祐介
東北大学法学部卒業後、仙台市内の商業写真撮影会社に就職。写真の道に進む。アシスタントを経てカメラマンとなり、物撮、人物撮影など、写真全般にわたり様々な仕事をこなしながら10年勤務。その後準備期間を経て独立、現在はフリーランスとして、プロバスケットボール・仙台89ERSオフィシャルのほか、広告、雑誌、ウェブなど幅広く手掛けている。