投稿者: KRT
ちゅ~ちゅ~又兵衛 瞬酔
是山(これやま)
お米のバウム庄内産完熟メロン
カムコミュニケーションズ株式会社
お米のバウム(庄内産完熟メロン)
カムコミュニケーションズ株式会社は、仙台市産業振興事業団が主催する
第9回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

日本有数の米どころとして知られる、山形県庄内地方。そこで生まれた、見た目も愛らしいバウムクーヘンが人気となっています。それが「お米のバウム庄内産完熟メロン」です。
この商品を開発したのは、お米のグルテンフリースイーツを販売する山形県酒田市の「COMERU(コメル)*」です。
代表の内橋良介さんは、「弊社では、庄内産のはえぬきを使用したスイーツを製造販売しています。実は庄内はメロンも特産品で、庄内空港のすぐ近くにもメロンのオブジェがあるほど。それなのに、あまりメロンを使用した商品がないというのがあったので、開発できないかということで取り組みました」と話します。
*日本有数の米どころ、山形県酒田市で開いた米屋から始まったカムコミュニケーションズ(株)のスイーツブランド
「お米のバウム庄内産完熟メロン」は、職人が1本1本丁寧に焼き上げています
バウムクーヘンだったのは「メロンの丸いフォルムを再現するのに、バウムクーヘンがよかったというのと、もともとうちの看板商品だったというのが理由です。日本のバウムクーヘンってふわっとしたものが多いのですが、うちのバウムクーヘンはドイツで修行したマイスターに教えていただきました。伝統の製法に限りなく忠実につくっているんですよ」。
COMERUの米粉は粒子が細かく、一般的な米粉の2/3ほど。それゆえ、まるで小麦粉でつくったバウムクーヘンのような口当たりが大きな特徴となっています。
ウェブマーケティングの世界から「20年後も残っていく仕事がしたい」と、食の世界に飛び込んだという内橋さん
「お米が活きるスイーツで、くらしをもっとつややかに。」をブランドコンセプトに掲げるCOMERU。
そのはじまりは、70年以上前にまで遡ります。稲作が盛んな酒田で開いた、小さな米屋だそうです。庄内のおいしい米を届けたいという思いは、スイーツという形になって、今に至ります。
「米屋から始まったわが社では、とにかく米にこだわった商品づくりをしています。小麦アレルギーのある方も安心して召し上がっていただけるスイーツです。この『お米のバウム庄内産完熟メロン』は2016年には販売していた商品なのですが、COMERUをリブランディングし、ロゴやパッケージなども変更しました。今後はこの商品の見た目のユニークさや新東北みやげコンテストの受賞商品であることをフックに、全国のみなさんに庄内について知っていただくきっかけになればと考えています」。
本場の伝統的な焼き方を忠実に再現しているそう
庄内産の米粉とアンデスメロン、そして月山の清涼な水を飲んで育った鶏の卵。良質の食材を職人が丁寧に焼き上げていく「お米のバウム庄内産完熟メロン」。
内橋さんは「庄内産メロンにしても、米にしても、地方には語れるストーリーがあるし、良くも悪くも、コストを抑えることができる。地方企業として生き残っていくためにも、きちんと戦略を練って事業を拡大していきます。実はアメリカとシンガポールでの販売を始めたのですが、バームクーヘンやカステラは、向こうではそんなに食べられているお菓子ではない。なので、そこは食習慣に合った商品開発をして、海外で出すということを今後やっていきたいですね」と話します。
庄内産のお菓子が世界中で愛される日も、そう遠くないかもしれませんね。
アイスクリームと岩手盛岡市の老舗「御菓子司 山善」の「ぶどう飴」をトッピング。「暮らす仙台」らしい食べ方に
大阪出身の内橋さんは、学生起業家だったという過去を持ち、現在は複数の地方都市でロールカンパニーを経営しています。Yahoo!ニュースでご紹介しているので、ぜひご覧ください。
カムコミュニケーションズ株式会社
「COMERU」
所在地
〒998-0013 山形県酒田市東泉町4-11-6
TEL 0238-32-2010 FAX 0234-28-8335
URL https://comeco.co.jp/
「第10回新東北みやげコンテスト」当日リポート
\受賞商品決定!/
去る11月22日(水)、仙台市産業振興事業団が主催する「第10回新東北みやげコンテスト」が4年ぶりのリアル開催となりました。190点の商品がエントリーした今大会。入賞した50商品が一堂に会し、4つの特別賞、4つの優秀賞、そして最優秀賞が選ばれました。
授賞式に際して挨拶に立った郡和子仙台市長は「私もまだ結果を知らないので、こうしてみなさんのお顔を見ることができます」と話すと、会場には笑顔があふれました。
そして「私も会場も回らせていただいて、みなさまの強い思いに触れました。仙台国際空港では国際便が再開されましたので、東北のよいものが世界のみなさんに届くことでしょう」と締めくくりました。
受賞の発表は、まずは特別賞から。
インバウンド特別賞 ariTV株式会社(宮城県) 「ハラール笹かまぼこ」
デザイン特別賞 しあわせ乳業株式会社(岩手県) 「ヤギミルククッキー 海青缶」
地域性特別賞 株式会社瀬戸屋(宮城県) 「ぐい吞パスポート」
アイディア特別賞 株式会社稲庭うどん小川(秋田県) 「稲庭うどんから生まれたエール「小川」」
優秀賞に選ばれたのは、2つの食品と2つの雑貨。
[食品]
株式会社エイ・ワンド(青森県) 「青森ホタテで缶パイ4種」
森と蜂と(宮城県) 「はちみつ2種詰め合わせ」
[雑貨]
Koquela(こけら)(宮城県) 「ベビーかぶと」
株式会社熊野洞(宮城県) 「笑顔になるケーキオルゴール(ショートケーキ型)」
そして最優秀賞は、七ヶ浜でカフェレストラン「SEA SAW」を営む合同会社fluirの「無添加 浜ののりだれ 食べ比べ3種セット」でした。
受賞の挨拶に立った加藤真子さんは、目に涙を浮かべながら「この商品は2年前に特別賞をいただきました。うれしかったのですが、悔しさもあって、今回無添加にして再び挑みました。最優秀賞だけを目指してエントリーしたので本当にうれしいです」と話しました。
授賞式の締めくくりは、審査委員を務めた株式会社藤崎の鈴木 健夫さん。
「授賞式の模様はテレビや新聞でも報道されます。きっと明日はみなさんの電話が鳴りやまないことでしょう(笑)。200弱の出展商品から50に絞られ、今日みなさんからストーリーを伺って、本当に点数をつけるのが難しかったです。最優秀賞も入賞も点数は紙一重でした」と話しました。
今後、販売会などでみなさまにもお目見えするであろう受賞商品たち。
お近くで開催の際は、ぜひ手に取ってくださいね。
受賞商品の詳細は、オンライン商談カタログ「SELECT TOHOKU」にて掲載中です。
よいみせ│すまぷらストア
東北発!無人店舗 「すまぷらストア」オープン
エスパル地下1F、仙台駅地下1階JR線南口改札前にオープンした新たなコンセプトショップ「すまぷらストア」。
写真:新たな東北の魅力に気がつくことができる商品ラインナップとなっています
これは東北の“よいもの”を広く知ってもらおうと、仙台ターミナルビル株式会社、株式会社HAKKA、株式会社TOUCH TO GO のコラボレーションで生まれた、ショッピングセンターがTTGのシステムを活用して作る日本初の完全キャッシュレス無人決済店舗。仙台市産業振興事業団が主催する「新東北みやげコンテスト」受賞商品のほか「萩の月」などの定番みやげ品など、およそ200アイテムをラインナップしています。
写真:仙台ターミナルビル株式会社 成長戦略室の青木貴志さん。「すまぷらストア」の躍進に期待を寄せています
仙台ターミナルビル株式会社 成長戦略室の青木貴志さんは、「東北にある素晴らしい商品をより多くの方に手に取っていただきたいとの思いから、このショップは生まれました。朝7:00から深夜0:00まで通常エスパルの営業時間よりも長く営業していて、完全キャッシュレスというのが大きな特徴です。おみやげ品ももちろんですが、電子レンジで簡単に調理できるお魚なども用意しています。早朝の新幹線利用で『おみやげを買い忘れてしまった』という方や家に帰る前に『何かおいしいものを買って帰りたい』というような方にもおすすめです」と話してくれました。
写真:「新東北みやげコンテスト」受賞商品もずらりと並びます
1日2万人前後の人々が往来するこの場所で、より多くの人が東北のよいものに触れ、東北のよさを再発見してもらえたらうれしいですね。
すまぷらストア
所在地 〒980-0021 仙台市青葉区中央1-1-1 エスパル仙台本館地下1F
営業時間 7:00-24:00
株式会社コルマール堂
水玉の陣~レアチーズケーキ~
株式会社コルマール堂は、仙台市産業振興事業団が主催する
第9回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

仙台市青葉区宮町と青葉区中央(クリスロード)、そして宮城野区榴岡(ヨドバシ仙台第一ビル)に店舗を構える人気店「Patisserie & Cafe MythiQue(パティスリー&カフェ ミティーク)」。
まるで宝石のような美しいスイーツとバリスタの淹れるおいしいコーヒーが評判のMythiQueの「水玉の陣」は、伊達政宗公の兜と伊達家水玉陣羽織がモチーフとなったレアチーズケーキ。ブルーベリー、フランボワーズ、抹茶、ずんだ、ゆずの5つのフレーバーをラインナップしています。
写真:青葉区宮町の「Patisserie & Cafe MythiQue」
この商品の生まれた経緯について、土田誠也さんは「最初に『Blue Jewel』という青いケーキができて、お客さまから評判をいただいたんです。そうしたところ、JALさんから『このケーキの赤を機内食で提供できないだろうか』というお話をいただき、赤バージョンをつくりました。その後『グリーンもつくってほしい』となりまして、3色そろったんです。パッケージで並べていったら『あれ?これ水玉模様に見えない?』となって。『これ、水玉の5色がそろったら、お客さまに喜んでもらえるよね。じゃあやってみようか』となったのがスタートなんですよ」と教えてくれました。
写真:キラキラと輝く「水玉の陣」。箱を開けた瞬間から、気分が高揚します
ネーミングの妙と、キラキラと輝くケーキの美しさ、そして政宗公の兜の前立を模した三日月型のデコレーション。仙台らしさがつまったこの商品は、おみやげ需要も高く、ヒット商品となりました。赤いフランボワーズフレーバーは、JAL国内線ファーストクラスの機内食で提供されたそうです。土田さんは「本当におかげさまとしかいいようがありません」と、謙虚に話します。
現在は、MythiQueのオンラインショップのほか、JAL、大丸松坂屋、JREなどのオンラインショップ、さらに仙台駅のおみやげ処などで販売中。また、仙台市のふるさと納税の返礼品としても活用されています。冷凍で販売されているので、解凍時間の長短でシャリっとしたアイスのようになったり、しっとりしたケーキになったりと、食感の違いを楽しめるのも特長です。
写真:バリスタでもある土田さん。パティシエのお兄さまと才能あるスタッフたちとでMythiQueを盛り上げます
土田さんは「MythiQueグループとして、ヨドバシカメラ仙台店に『MYTIQUE WONDERLAND』を9月にオープンしました。そこでのコンセプトは、スイーツとコーヒーの組み合わせの妙を楽しんでいただくこと。サブタイトルが『味のパズルで織りなす新たな飲食の世界』なんです。私はバリスタなので、そのスイーツに合ったコーヒーの提案をして最高のマリアージュを楽しんでいただければと思います」と話します。
写真:MythiQueのショーケースは、まるで宝石箱のよう
そして、宮町本店の開業から16年。2店舗目としてクリスロード店、3店舗目として焼き菓子とドリンクのテイクアウト専門店をオープンさせたMythiQue。この先、目指している場所を土田さんにうかがうと、「宮町本店で子どものころケーキを食べた…という子が大人になって『懐かしいな』と帰ってきてくれることがあるんです。ビジネスを広げていくというよりも、MythiQueがいろんな人たちの懐かしい場所であったり、心の支えであったりしたらうれしいと思います」と話してくれました。
これからもMythiQueは、街なかの風景とともに人々の“大好きな場所”としてあり続けるでしょう。
土田さんの意外な過去が明らかになるYahoo!ニュースも併せてご覧ください。
株式会社コルマール堂
所在地
〒981-0933 宮城県仙台市青葉区柏木1-7-10
TEL 022-725-5644 FAX 022-227-5851
URL https://www.colmardo.co.jp
天然回帰~Feel Organic~アロマティックバスソルト
MOYANE協議会
MOYANE「ぶどう飴」
MOYANE協議会は、仙台市産業振興事業団が主催する
第9回新東北みやげコンテストの受賞企業です。

「もりおかやっぱりいいよね」をテーマに、商品を通じて岩手県盛岡市の魅力を伝える「モヤーネ」。
盛岡を代表するような老舗の商品を若手デザイナーがリブランディングしてパッケージを改良するというプロジェクトです。そのひとつとして選ばれたのが、明治42年創業の老舗和菓子店「御菓子司 山善」の「ぶどう飴」。
店舗の裏庭に植えられた山ぶどうの果汁を使用した(※)「ぶどう飴」は、山善の昔からの看板商品のひとつ。
※自社採取で足りない分は、岩手県産の山ぶどうで対応
写真:お父さまが4代目にあたるという、奥堂さん
山善の広報担当の奥堂和香子さんは「ぶどう飴は昔からある商品で、大正時代にはすでにあったことがわかっています。ただ、ここ最近なぜか売り上げが伸びずにいて、どうしようかと考えていたところでした。絶対にお店からはなくせない商品であって、若い方にも召し上がっていただきたかったので、お声がけをいただいたときに『ぜひ、このぶどう飴をリブランディングしてください』とお願いしたんですよ」と話します。
写真:独立したその年に、この大役を任されたという松前さん
デザインを担当したのは、若干24歳の松前哲さん。
「僕も岩手の出身で、家族が郷土菓子好きだったことから、ぶどう飴は知っていたんです。今回のプロジェクトの中にぶどう飴があったので、『やりたいです』と手を挙げました」と話します。しかし「手を挙げたはいいけれど、『僕みたいな若手でいいのかな』というプレッシャーも感じていました。でも、奥堂さんからもいろいろ提案していただいて、割とすんなりと進めていくことができました」と、当時を振り返ります。
写真:ぶどうの房、粒を想起させるかわいらしいパッケージに仕上がりました
出来上がったデザインは、ぶどうの房を想起させるコロッとしたかわいらしいパッケージ。山ぶどうの色合いを、グラデーションをつけた美しい紫色で表現しました。持ち手の茶色い紐は、ぶどうの蔓のよう。おみやげ売り場でもこの持ち手をひょいとつまんで、買い物かごにいれるお客さまも多いそうで、まさに狙った通りの展開となっているようです。
写真:山善の店舗裏庭で栽培している山ぶどう。撮影時はまさに収穫の時期でたわわに実っていました
松前さんは「山善さんの裏庭に山ぶどうが植えてあるんです。中庭に生えているときいたので実際に見せていただくとすごく立派で。ぶどう狩りの感覚で、陳列しているところから取れたら楽しいかなと思ってこの形にしました。最初は、イラストでぶどうを表現しようとしていたのですが、形で表現しても楽しいかな、と。持ち手の部分は、奥堂さんのアイデアなんですよ」と教えてくれました。
写真:初めての共同作業は大成功でした
このデザイン案を見た奥堂さんは「一目ぼれしました。提出していただいたデザイン案は何点かあったのですが『これだ!』と思いました。若い人向けにも行けるデザインでしたし、なによりかわいくてワクワクする感じが伝わってきたんです」。
新しいパッケージに生まれ変わった「ぶどう飴」は、モヤーネの商品のひとつとして、いろいろなところで販売されることに。奥堂さんは「コンビニや駅の売店、あとは『盛岡手づくり村』という場所があるのですが、そこで置いていただいているので、小学生、中学生のお客さまも買ってくれるんです」と話します。「次の世代に…」という奥堂さんの願いが叶いました。
写真:この夏のおみやげ需要の急伸を受け、増産することになったそう。丁寧にこしらえます
甘酸っぱく、夏場はねっとりで、冬は固め。季節によって食感が変わるのも、このぶどう飴の特徴。パッケージデザインが変わり、規制のない夏休みとなったためか「お盆期間でおみやげ需要が増えました。売り切れになってしまうところもあって、普通夏場にはぶどう飴はつくらないのですが、急遽工場を稼働させることになりました」とうれしい悲鳴も。
写真:ぶどう飴を細かく刻んで、バニラアイスのトッピングに。食感も楽しめる極上のデザートに
盛岡周辺でないと購入できないということもあり、おみやげ需要も高いよう。
松前さんは「デザインは、売上の改善を助けるひとつの手段になると思います。でも、こうして実際に売り切れたお話を聞いて、売り上げに直結してくるとうれしいし、力になれたんじゃないかなと思います」と話します。
写真:さらに、八戸の老舗和菓子店「丸美屋」の「雪中果」もトッピング。贅沢な一品になりました
古くから伝わるものを大切に守っていく盛岡の地で、新しいアイデアを加えていきながら、この先も老舗の味は続いていくのです。
老舗菓子店「山善」で生まれ育った奥堂和香子さん、岩手を拠点に活動する若手デザイナー松前哲さんの物語は、Yahoo!ニュースでもご紹介しています。是非ご覧ください。
若い人につなげていくため、老舗ができること/御菓子司 山善・奥堂和香子さん
“岩手らしさ”を追求するデザインを/SUBTLE DESIGN・松前哲さん