10月の東北地元ごはん
「調味料のチカラ」
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味噌も醤油も日本中で使われているものだけど、各地で微妙に味が違います。
遠いところへ旅行に行った時、朝ごはんのお味噌汁になんとなく違和感があることも。
久しぶりに食べる実家の味噌汁も同じ。
「あれ、今回の味噌はちょうどいいんじゃない?この間はちょっと濃かったよね?」なんてやりとりもたまにありますよね。
微妙な味の違いを感じ取れるのは特技ではなく、発酵文化が根付いた日本人だからかもしれない。
東北の調味料は味に「チカラ」を感じるからおもしろいと思います。
「チカラ」がある調味料があれば、特別な調理技術は必要ない。
シンプルな料理こそ、家ごはんの鉄則。
今日は東北の秋のめぐみをシンプルに味わいましょう。
簡単にできて、おいしくて、手早く片付けることができます。
その後はいつもよりゆっくり読書を楽しもうかな。
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[つくり方]
ヘラに塗りつけ、火で炙る「焼き味噌」で野菜を食べましょう。
焼き目の香ばしさが野菜の甘さを一層引き立ててくれます。
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[つくり方]
水で薄めて煮立てて、豆腐を温めます。
鮭のエキスいっぱいの汁はお吸い物のよう。
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[つくり方]
ふんわりと火を通した炒り卵にのせるだけ。いつもの卵がよそ行き顔に変身。
野菜も、お肉や魚もこれをのせるだけでグレードアップしますよ。
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料理教室「紫山のごはん会」主宰
フードクリエイター 佐藤千夏
2002年より創作料理の教室を自宅で開催、素材を活かしたシンプルなレシピとセンスあるテーブルコーディネートが話題に。ほかに商品開発やセミナー講師、料理写真スタイリングなどで活躍中。
HP http://www.mgohankai.info
撮影・デザイン/Pontic 渡邉樹恵子
女性らしさ、主婦的感覚を活かしたデザインを心がけています。 商品開発、パッケージ、撮影、販促ツール等、ワンストップで承ります。
MAIL:kie_pontic@me.com