第7回新東北みやげコンテスト
表彰式当日リポート
11月26日(木)、仙台市産業振興事業団が主催する「新 東北みやげコンテスト」の表彰式が開催されました。このコンテストは、東北の企業が開発した新しいおみやげ品を発掘して紹介することで販路拡大を目指すもの。毎年恒例の行事となっており、今回で7回目を数えます。
食品や飲料、雑貨などさまざまなジャンルの「おみやげ」の応募総数は273品。今年は新型コロナウイルス感染予防策として、初のオンライン展示となったため、事務局は応募数が少なくなるのではないかと懸念していました。しかしながら、ふたを開けてみると史上最多応募数となり、この「新東北みやげコンテスト」が浸透してきていること、そしてさまざまな事業者のみなさんが販路の拡大を求めていることが伺えました。
273商品のうち、54商品が入賞を果たし、コンテストに駒を進めました。通常は、審査会と授賞式が同日に行われますが、今回は審査員が事前にオンラインで事業者のみなさんの動画や資料を閲覧し、気になったものは直接取り寄せて試食もしくは試用するというスタイルに。
その結果、最優秀賞に選ばれたのは、株式会社武田の笹かまぼこ(宮城県)の「Canささ 笹かまアヒージョ」でした。また、今回より「お取り寄せ特別賞」が新たに設けられ、視聴バイヤーからの投票によって3商品が選出されました。
今回の表彰式は、新型コロナ感染症を考慮して、特別賞以上の受賞者のみ(企業各2名まで)参加。会場についても、座席の間隔を空け前後が重ならないよう配置。入室前には、非接触型検温器での検温と、手指の消毒を実施しました。
仙台市産業振興事業団の山本和茂理事長からトロフィーを授与された代表取締役社長の武田武士さんは、「(トロフィーが)思った以上に重たくて、これが受賞の重みなのだと実感しています。今、泣きそうです」と感極まっている様子。
そして「東日本大震災の際、弊社は避難所となり、そこでみなさんに笹かまを食べていただきました。ところが、笹かまは日持ちしないんです。それで、日持ちがするものを作りたいと思い至りました。さらに、笹かまの市場は小さく、縮小傾向にあります。そこで、ワインにも合うもので缶詰を作ろうと思いました。缶詰の工程を引き受けてくださった石巻の木の屋水産さま、そして開発にアドバイスをくださった秋保ワイナリーさま、私の思いに賛同し、協力してくれた弊社の社員。すべての方々に感謝します」と、挨拶を締めくくりました。
そのほかの受賞商品は、以下の通り。
<優秀賞>
酒粕バスボム八仙美人の湯│八戸酒造株式会社 青森県
<優秀賞>
きみだけあいす│株式会社ケサノフウケイ 青森県
※現在、「きみだけあいす」は販売休止中となります。
<優秀賞>
ミガキイチゴバター│株式会社GRA 宮城県
<デザイン特別賞>
PEACH MONAKA│大野農園株式会社 福島県
<地域性特別賞>
秋田杉GIN│秋田県醗酵工業株式会社 秋田県
<アイディア特別賞>
秋田しょっつる仕立て しいたけタプナード│オイル漬け専門店Norte Carta 秋田県
<お取り寄せ特別賞>
クラフトコーラ こはるこーら│世嬉の一酒造株式会社 岩手県
<お取り寄せ特別賞>
森のキャビア│一般社団法人石巻グリーフサポート 宮城県
<お取り寄せ特別賞>
三陸ビール(週末のうみねこ/恋するセゾン/伊達男IPA/ばばばスタウト)│三陸ブルーイング・カンパニー合同会社 岩手県
後日「銘品ものがたり」でご紹介しますので、お楽しみに!
「銘品ものがたり」と合わせてお楽しみにお待ちください。