宮城の観光情報を海外向けに配信するサイト“ Visit Miyagi ”をご存知ですか?
宮城在住の外国人が、人気観光スポットやグルメなどの情報を発信する宮城県の公式サイトです。
制作を担当しているのは株式会社コミューナ。
マーケティング、翻訳、アート・デザインを組み合わせて様々なプロジェクトを展開する企業です。台湾出身の王友安さんは、コミューナの国際プロジェクトコーディネーターとして活動しています。
今回は、王さんに日本就職の経緯と現在の仕事について聞いてみました!
念願叶う 日本への留学・日本での就職
現在、仙台にある株式会社コミューナで働く王さん。日本で働くことになったきっかけは何だったのでしょう?
「将来は日本で生活したいと、幼い頃からずっと思っていました。」
王さんは子どもの時、家族旅行で日本を何度も訪れたことがあり、訪問先の印象は今でも強く残っているそう。当時の旅行がきっかけで、日本での生活に憧れを抱くようになります。
そして、中学時代に日本の漫画と動画に影響を受け、将来日本に留学したい、日本で就職してみたいという気持ちがさらに強くなりました。
台湾の大学に進学後、王さんはついに日本へ留学することに。宮城県仙台市にある東北大学に半年間通いました。
帰国後、仙台滞在中に仲良くなった友人から連絡が。なんと台湾人社員を募集している企業を紹介してもらえることになったのです。その会社が、現在、王さんが働くコミューナでした。
面接に合格した王さんは、日本留学に続いて、念願の日本就職も果たすことになりました。
最初の仕事はウェブサイトの運営管理
「私が採用された大きな理由は中国語と日本語を扱えるからです。入社して最初の仕事は“ Visit Miyagi ”繁体字版の運営管理でした。」
王さんは“ Visit Miyagi ”繁体字版に関する業務全般を担当。記事の執筆や翻訳だけでなく、編集、写真撮影まで幅広くこなします。現在は“ Visit Miyagi ”以外に、翻訳業務やマーケティング案件などにも携わっています。
「社内は、伝統的な日本企業にありがちな厳粛な雰囲気ではなく、欧米のベンチャー企業に近い印象です。社員同士は家族のように接しますし、和気あいあいとした職場です。」
社長との間にも厳しい上下関係はありません。会話もいたってカジュアル。退勤後に社長と飲みに行くこともあるとのこと。
クライアントからの評価が仕事へのモチベーションにつながる
「どんなに小さな案件でも成果につながった時は大きな充実感を覚えます。」
宮城県の担当者に“ Visit Miyagi ”の内容を評価された時も、「一人の編集者としても、全体の責任者としても、非常に光栄に思った」と王さん。クライアントからの評価が仕事へのモチベーションにつながります。
「今後はオウンドメディアの運営とEC事業にチャレンジしたい。」
コミューナは設立以来、受託案件を中心に事業を展開してきましたが、近年、ECやYouTube配信などの自社事業も始めました。王さんは、去年からアメリカ人の同僚と一緒に日本の日常を紹介する動画をYouTubeで配信中。これからはECサイトの運営にも取り組みたいと意気込んでいます。
王さんの今後が楽しみですね!
王 友安 さん / 株式会社コミューナ
台湾台中出身。台湾の現地大学卒業後、株式会社コミューナに入社。趣味は宮城県内で食べ歩き、飲み歩きをすること。日本の居酒屋が大好き!おすすめの日本酒は気仙沼の地酒「蒼天伝」。
【ウェブサイト】株式会社コミューナ
【YouTube】communa STUDIOS