李訓承さん　利府町地域おこし協力隊

利府は宮城県の中部に位置する町。仙台市の北東に隣接し、仙台のベッドタウンとして発展しています。町内には表松島などの風光明媚な自然景観や東北最大級のイオンモール、多くの国際競技会場となっている宮城スタジアムなどがあり、豊かな自然と都会の利便性が魅力です。

台湾出身の李さんは、当初、日本のゲーム業界への就職を夢見て日本に留学。東北大学大学院を卒業後、2019年に利府町地域おこし協力隊に入隊しました。

現在は、高い企画力を活かして、YouTubeやイベントを通じて利府町の魅力を世界に発信しています。今回は、李さんに来日の経緯と協力隊の仕事について聞いてみました！

李さん。地域おこし協力隊として、動画やイベントを通じて利府町の魅力を発信している。

MoriJob

大学時代は情報工学を専攻したそうですね。台湾では、情報工学専攻の卒業生は、ほとんど現地の大企業に就職するという印象が強いのですが、日本留学を決めた理由は何だったのでしょうか？

李さん

私は子どもの時からゲームが大好きで、将来、ゲーム関係の仕事に就きたいとずっと思いました。大学で情報工学を専攻したことも、日本留学を決めたことも、将来、日本のゲーム業界に就職したかったからです。

MoriJob

ゲーム業界への就職ではなく、利府町地域おこし協力隊に応募したいと思ったのはなぜでしょうか？

李さん

大学院修了後、ゲーム業界への就職活動をしたものの、なかなかうまくいきませんでした。就職活動に苦戦していたところ、ハローワークの担当者が利府町地域おこし協力隊の募集情報を教えてくれました。協力隊員の仕事内容は、企画力が求められるという点でゲームデザインの仕事と共通していると思ったため、応募してみました。結果、無事に隊員に任命されました。

MoriJob

隊員としてどのようなお仕事をされているのでしょうか？

李さん

入隊が決まった時から、YouTubeやイベントを通して、利府町の魅力を発信しようと考えていました。2020年1月にYouTubeチャンネル「official利府町観光大使」を開設して以来、動画製作が仕事の中心になりました。動画の企画・脚本・撮影・編集をこなします。動画以外では、利府を紹介する謎解きイベントの開催や、仙台の大学生と一緒に地域PRイベントを企画実施するなど、たくさんの町おこしイベントに携わっています。