島島価値創造事務所は、日本と台湾の地方創生・観光地づくりをサポートする組織です。共同設立者の陳さんは、日本の観光地域づくり法人(DMO)の設立と運営に携わった初の台湾人とも言われています。
これまで宮城県南エリアを中心に、さまざまな観光地づくりプロジェクトに携わってきた陳さん。2021年には、仙台で起業をしました!今回は、陳さんにこれまでの仕事と起業の経緯について聞いてみました!
MoriJob
来日後の経歴を簡単にご紹介いただけますか?
陳さん
2010年に日本に留学。大阪大学大学院修了後、東京の広告代理店でデータアナリストとして勤務していました。「東北の観光復興に携わりたい」という思いのもと、2016年に宮城県に移住。現地でDMOの設立・運営に取り組んできました。
2021年に、台湾と日本の地方創生や観光地づくり、日台交流をサポートする目的で、台湾の仲間と一緒に事業を起こしました。
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DMOと地方創生の仕事をしたいと思ったのはなぜでしょうか?
陳さん
大学院生のとき、国際政策や地方創生に対して強い関心を持ちはじめ、いつか東北の観光復興に貢献したいと思ったからです。
MoriJob
宮城県のDMOメンバーとなった経緯を教えてください!
陳さん
東京で働いていた時に、休日はよく地方創生などのイベントに参加しており、そこで前職場の社長と出会いました!2016年、社長が私に「宮城県DMOの設立を一緒にやりませんか」と声をかけてくれました。その年、東京の仕事を辞め、宮城県への移住を決めました!
MoriJob
DMOでどのようなお仕事をされていたのでしょうか?
陳さん
最初はDMOの設立をサポート。その後は理事として、台湾とタイのインバウンド市場をターゲットに、市場調査からマーケティング戦略構築、観光商品の販売まで手掛けていました。
MoriJob
起業を決めた理由は何でしょうか?
陳さん
自分の価値観を実現するため、会社という縛りではなく、起業のことを考え始めました。今後は台湾とタイ市場開拓の経験を活かしながら、県北観光地の新市場開拓に貢献したいと思います。
MoriJob
現在の事務所でどのようなお仕事をされているのでしょうか?
陳さん
事務所の経営理念は、地方間のヒトモノコトの交流を全力でサポートすること。それを実現するため、観光地づくりのサポートや仙台での台湾イベントのコーディネート、台湾人向けの日本地方創生講座の開催などの仕事をしています。
MoriJob
自分の仕事で一番好きなことは何ですか?
陳さん
日本と台湾の交流は、大変有意義なことです。日台双方の思いを繋ぐことには大きな充実感を覚えます。
MoriJob
今後の展望を教えてください!
陳さん
コロナ収束後、台湾人向けの日本地方創生見学ツアーを開催したいです。東北の地方創生の取り組みを、もっと多くの台湾人に知ってもらいたいです。
MoriJob
仙台の魅力を教えてください。
陳さん
仙台は東北最大の都市。バス、電車などの公共交通機関が充実しているし、緑も豊かなので、とても住みやすいです。物価も東京や台北より安い!
東京の企業と比べて、現地企業の海外市場開拓および外国人材の採用には、まだ成長の余地があります。
東京の企業と比べて、現地企業の海外市場開拓および外国人材の採用には、まだ成長の余地があります。
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最後に日本で働きたい外国人に向けて一言お願いします!
陳さん
海外で働きたい皆さんに、旅立つ前にまず「海外で実現したい目標」を考えてほしいです。実現したい目標があれば、海外で辛いことがあっても諦めずに頑張り続けることができます!
陳さんの今後が楽しみですね!