中小企業応援窓口オーエン

38mitsubachi 株式会社スマイルカンパニー|支援事例紹介#2

  • 補助金・助成金・給付金
  • 資金繰り・事業計画
  • 販路開拓・販売促進
  • 新商品開発・新事業展開

2021.08.06

38mitsubachi 株式会社スマイルカンパニー|活用事例#2

東北初のパンケーキ専門店として人気を博し、仙台市内に5店舗を展開する「38mitsubachi」。「カラダに優しいパンケーキを子どもに食べさせたい」という想いで2007年に創業し、順調に事業を拡大してきましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、新たな壁に直面しました。新しい事業形態の構築に向け、どんなふうに活動を進めたのか。代表の星野由加利さんにお話を伺いました。

オーエン活用のポイント

  1. 新事業を思いついたら、すぐに相談!メリットやリスクを客観的に判断できる。
  2. 補助金・助成金のセレクトから申請の書き方、ブラッシュアップまで相談可能。

 01  コロナ禍の影響にどのように立ち向かいましたか?

創業してから、リーマンショックや震災など、さまざまな困難を乗り越えてきましたが、コロナ禍では「そもそもお客様がお店に来ない」という今までにない課題が生じ、とても困惑してしまいました。
緊急事態宣言や、まん延防止等重点措置が発令されると、その影響で客足が遠のきます。来客数の前年同月比などはまったく参考にならない状態ですし、日々ニュースに左右され、宣言が解除された今でも、店舗の売上は通常の6割程度しか戻っていない状況です。

そこで「こちらからお客様のところに伺えばいいのではないか」と、まずはキッチンカーの導入を検討しました。
私はすぐに行動することを心がけているので、仙台市の中小企業応援窓口が設置されたことを知って、次の日に相談に行ったんですよ。
オーエンの方とお会いして話していくうちに、資金面のリスクや使い勝手からバイクの方が現実的だなという判断に至り、デリバリーを本格的に始動させることになりました。

"38kitchen 勾当台店"にてインタビュー。「とにかくすぐに行動しました」と語る代表の星野さん。

“38kitchen 勾当台店”にてインタビュー。「とにかくすぐに行動しました」と語る代表の星野さん。

 02  デリバリーに力を入れると決め、どんなことに取り組んだのでしょうか?

実は、元々デリバリー自体はやっていたんです。しかし大々的には宣伝せず、知る人ぞ知るサービスになっていました。ホームページや注文システムもあまり使い勝手がよくなく、活用していなかったため、それらも合わせて構築し直すことに決めました。

ですが、売上が読めないなか、デリバリーの運用に資金を投じることは、大きな負担になる可能性がありました。
しかし、すでにオーエンに相談に行っていたので、バイク購入には「持続化補助金」を、ホームページやシステムの改修には「宮城県中小企業等再起支援補助金」を、自己負担を軽減させるために「仙台市地域産業応援金」を、それぞれ活用して、デリバリーを始める術を知ることができたんです。
消毒液やアクリル板などの感染対策の備品も、「仙台市感染防止対策奨励金」を活用して取り入れることができました。
まとまった支援を受けられたからこそ、38mitsubachiは生き延びることができたと思います。

公的制度を活用して購入したバイク(左)と、実施した店頭の感染対策(右)

公的制度を活用して購入したバイク(左)と、実施した店頭の感染対策(右)

 03  オーエンのサポートはいかがでしたか?

これまでは、補助金の申請は難しいんじゃないかな、というイメージを抱いていました。資金の計算とかたくさんの書類とか、見ただけでウッとなりますし、字面も堅苦しい印象がありますよね。でも今回は、難しいなりに書いていった書類をしっかり見ていただくことができ、ちゃんと申請に通る内容にブラッシュアップしていただきました。直接、一対一でそういった支援を受けられるのは、大変ありがたいですね。

この事業は申請対象にならないな、と自分では思っていても、相談に行ってみると情報やヒントをもらえることがあります。
今回、オーエンの手を借りてデリバリー事業を再構築するにあたって、「いろいろな制度を活用すれば、意外とできるものだな」と思いました。
個人経営の方だと、自らお店に立たないといけない分、情報収集まで手が回らないこともあるかと思いますが、相談や行動は早め早めに、が鉄則。情報に敏感になって、出遅れないことが大切だと思います。

それから、応援窓口のいいところは、公的機関であるところです。企業や個人との利害関係がないので、フラットに情報を教えてくれます。仙台市はほかの地域と比べてもサポートが手厚いと聞きますし、自分に必要な情報を、無料で提供してもらえるのは、すごいこと。活用しない手はないと思います。

 04  まだまだ先行きが不透明な状況ではありますが、これからはどのように事業に取り組みたいですか?

今までは自分のお店を一生懸命経営する、いわば個人プレーだったのですが、助成事業を活用してみて、仙台や地域の方々ともっと連携して事業に臨みたいなと思うようになりました。人のつながりが増え、たとえば農家の方を紹介していただいたりだとかすることも増えてきました。積み重ねていけば、地域の活性化に貢献できるかなと考えています。

事業に悩んだとき、困ったときは、やはり公的機関に頼るのが確実です! お客様のニーズに敏感であることも大事ですが、同時に必要な情報に敏感であることも大切だと思います。「思い立ったらすぐ相談」で、どんどん地域を盛り上げていきたいですね。

支援担当もいっしょにパシャリ。星野さん、今後もよろしくお願いします!

支援担当もいっしょにパシャリ。星野さん、今後もよろしくお願いします!

支援担当者から支援制度のご案内

今回の38mitsubachiさんの事例では、「補助金がたくさんあり、何が使えるのかわからない」というところに課題がありました。
すぐにご相談いただき、複数の支援を活用できたことが、早めのリカバリーにつながったのではないでしょうか。
きめ細やかな対応が、私たちの強みです。どうぞお問い合わせください。

補助金・助成金の相談詳細はこちら

38mitsubachi

今回ご紹介した企業

38mitsubachi
株式会社スマイルカンパニー

2007年に東北初のパンケーキ専門店としてオープン、デリバリー・テイクアウトも展開中です。詳細はホームページ、Facebook、Instagramをご覧ください。

(取材・ライティング:沼田 佐和子)