開業者インタビュー

cafe えにしえ

飲食

古〔inisie〕の縁〔enisi〕ありて出逢う場所

起業のきっかけは何ですか?

特別な日に自分の作ったものを食べて喜んでもらえる、そんな飲食の世界に惹かれ、大学の専攻そっちのけで、卒業後何の資格も経験もないまま菓子づくりの世界に飛び込みました。その後、カフェ業界に関わり、その中で「なんでもない普通の日を特別な日にできる」カフェのおもてなしの魅力に心酔し、十数年の経験と準備を重ねてきました。そして、「これだ」と思えるこの物件に出逢えたことが起業のきっかけでした。勤めたままキャリアップをしてから起業するという選択肢もありましたが、それまでの仕事にも一応の達成感を感じていたし、自分の人生設計を考えたとき、本当にやりたいことをやるのは今かもしれない、そう思えました。自分で作ること、接客することが好きなんですね。

お店の特徴やこだわり、店名の由来を教えてください。

日本ならではの良いものや生活習慣を取り入れて現代につなげたい、例えば南部鉄器や和食器にパスタや洋風デザートを盛り付けることで新しい発見をしてもらい、それをお客様の日常生活にも取り入れてもらえたらと思っています。四季折々の仙台の伝統野菜や果物を使ったメニューを、窓から見える晩翠通りの景観とそれに合わせて店内を飾る草花とともに楽しんでいただくことがコンセプト。ここで過ごした時間が一生の思い出になったり、その気持ちをまた体験したいと思ってもらえたりしたらうれしいですね。季節を感じることができるような地元の作家さんの個展やフラワーアレンジメントのワークショップを開催したりもしています。
店名の由来は「古〔inisie〕の縁〔enisi〕ありて出逢う場所」。昔、ご縁のあった方とここで再会できるイメージから名づけました。日常の中での人・ものとの出会いを大切にしたいという思いを込めています。店内の小物類も日本の古き良き物を意識しています。でも、これもほとんどがご縁でいただいたものなんです。(笑)

アシ☆スタのサポートはいかがでしたか?

仕事を辞め、本格的に起業に向けて勉強しようと思い始めたとき、今も手伝ってくれている姉がセミナーを受けたことがあった経緯からアシ☆スタを知り、ビジネスプラン作成講座や飲食店講座を受講しました。その中で自分がこれまでいた世界との違い、体験していないことがたくさんあることを痛感し、それを経験値にするための開業までの2年間でもありました。この気づきがなかったら、安易に起業してしまっていたかもしれません。個別相談でも店舗選定や融資申込み、補助金応募にあたっての事業計画書作成などもそれぞれの専門家の方にサポート・リードしてもらい、安心して準備ができました。

今後の展望を教えてください。

まずは認知度を広めることが一番の課題だと思っています。季節限定メニューやいろいろな人とのコラボイベントなどを積極的に発信して、知ってもらうきっかけを作っていきたいです。そして、何よりも、この店に来ることで仙台の暮らしがワクワク楽しくなる、「仙台に住んでて良かった」と思ってもらえるような、そんな店になることが目標です。

起業家からのメッセージ

起業してからも素敵な人達との出会いに支えられ、まさにご縁を感じています。
店の窓から見える晩翠通りの四季の移り変わりを眺めながら、地元の旬の野菜と果物をふんだんに使ったパスタとデザート、そしてほっと一息できるお茶と空間を、ぜひ、お楽しみください。


取材日:2019年3月11日

開業者情報

企業名
cafe えにしえ
代表
村山 理恵子
開業
2018年11月
HP
https://cafe-enisie.com/
電話
022-797-6605
所在地

仙台市青葉区大町二丁目6-17 HAL.BLD Ⅳ 2F

Googleマップ