REBELLION HAIR（リベリオン ヘアー）

学生のころ、地元の理容室で「こんな髪型は作れない」と言われ、悔しかったことを覚えています。しかし、神奈川や東京では、それが具現化できる。最先端のトレンドに触れ、日々成長していると感じながら技術を磨いてきました。しかし、30才を過ぎたころ、ふと自分のこれまでを振り返ってみて「東京・表参道で体感できるような最新のトレンドを地元・東北でも届けたい」と思うようになりました。東北で、より多く流行に敏感な人たちに来てもらうなら、と開業場所は仙台市に決めました。

僕自身は秋田県出身で、仙台は土地勘や伝手がない地域です。周囲からは、反対の声もありました。独立を決めてから開業するまで、毎月仙台に来て市場調査をしていたのですが、やはり、お客さんがついていない状況で開業するのは大変だな、と感じていました。

スタートとしてはとんでもないですよね（笑）。正直、自分が思い描いていた「最悪の場合」のプランを現実が超えてしまいました。でも、納得できる品質の技術を、いつも全力でご提供し続けるしかないと考え、やり続けた結果、新たにいらっしゃるお客様の半分は口コミや紹介で来ていただけるようになりました。信頼を寄せてもらえることはやっぱり一番うれしいですね。

現在のペースで営業を続ければ、2021年中にはスタッフを増やせる見込みです。将来的には、業績を上げて最終的にはスタッフに独立してもらうのが目標ですね。この業界は給料が安いうえに休めないイメージが定着していますが、そんな常識は打破したい。まずは自分がきちんと稼ぎ、スタッフに稼いでもらい、そのスタッフが雇った人も稼げて……と、収入も休みも諦めないサイクルをつくって、幸せになる人を増やすのが僕の夢です。

起業は確かに大変ですが、東北でしかできないことはきっとあります。経営者として経済を回して東北の活性化に貢献する人が増えて、東北を盛り上げていければいいなと僕は思ってます。人口が減っているという課題があるけれど、いつか東北を首都圏のような活気ある場所にする気持ちでやっています。

僕はこだわりが強いので、自分が納得していないことはやらないし、小さな男の子でも大人と同じように接して、技術も提案も一切妥協しません。本物を追求できることが、起業の醍醐味かもしれません。東北でも、潜在的に「良いもの」を求めている人はたくさんいるはずです。起業を後押ししてくれる仙台で、一歩踏み出してみてください。