開業者インタビュー
Spice Kitchen Aroi(スパイス キッチン アロイ)
飲食
こだわりの本格スパイスカレーとタイ料理でお客様に笑顔を
仙台市泉区住吉台-。泉ヶ岳のふもとにある閑静な住宅街にある、本格スパイスカレーとタイ料理のお店「Spice Kitchen Aroi(スパイス キッチン アロイ)」。
オーナーの三浦克彦さんは、社会人としてのキャリアを半導体メーカーで過ごし、次世代センシング機器開発と半導体プロセスマネージメントを経験。しかし、飲食店を営む両親のもとに生まれ、その背中を見て育つ中「いつかは自分でもやってみたい」という思いを常に持っていたのだといいます。
そんな三浦さんが本格的に独立を考え、料理をふるまい始めたのは今から6~7年前のこと。最初は寿司、そしてイタリアンや中華、そして最終的に選んだのは「スパイス」でした。
「僕は物理系の開発畑だったので、物理学的見地からスパイスにたどり着いたんです。『この組み合わせでこんなにカレーの味が変わるんだ!』って、すごくおもしろいと思いましたね」。
カレーだけでなく、スパイスを多用するタイ料理にも魅了された三浦さんは、タイのバンコクとチェンマイのクッキングスクールでタイ料理を学びます。
そうしてスパイスの世界にのめりこんでいくうちに、三浦さんの「いつか」は訪れました。
「僕、今56歳なんですけれど、60歳で定年、再雇用があっても65歳くらいまでですよね。人生100年時代といわれている中、その先も働くならやりたいことやろう、と。それに、半導体はすごく景気がよくて、僕がいた会社の熊本本社の隣には台湾の半導体メーカーTSMCが大きな工場を建てていますし、この好調の中で後輩に僕のポジションを明け渡すことも必要なのではないかと思ったんですよ。堅調な中だったら、ある程度大胆なことをして失敗したとしても痛手にはならない。それで上司に相談したんですけれど、なかなか首を縦に振ってくれませんでした。丁寧に先のキャリアについても説明して理解をいただき、背中を押してもらい退職しました」。
こうして前職を退職した三浦さん。
「当初、飲食店でアルバイトをして勉強しようとも思ったのですが、やっぱり自分の料理を出したい。でも起業ってどうすればいいんだ?とリサーチする中で、アシ☆スタさんの『起業塾』が目に入って。全5回ってあって、『たった5回で何が学べるんだ?』とも思ったんですけれど、まずは行ってみようかと」。
三浦さんのいう「起業塾」とは、仙台市産業振興事業団の起業支援センター「アシ☆スタ」が主催している全5回のセミナー。正式名称は「起業家セミナー事業計画編」または「ビジネスプラン作成講座」で、起業を目指す方を対象に、アシ☆スタ所属の中小企業診断士が講師となって「ビジネスプランづくり」を学ぶものです。三浦さんが受講したセミナーは、波多野卓司氏が講師を務めました。
三浦さんは、この講座での経験についてこう話します。
「そこで波多野先生と出会いました。事業計画が中心になるんですけれど、僕はマネージャーだったので、前職で事業計画は毎日のように書いていたんです。それを波多野先生に見ていただいて。僕が知らないことも教えていただけてすごくよかった。何よりもよかったのは、仲間ができたこと。同期は13名なのですが、今でも4~5人と連絡を取り合っていますし、一緒にボランティア活動などにも参加しています。心の支えじゃないですけれど、すごく励みになっています」。
アシ☆スタを利用し、「好きをビジネスに」を叶えた三浦さん。お店について詳しくは「暮らす仙台」の「よいみせ 」で紹介しています。ぜひご覧ください。
取材日:2024年9月
開業者情報
- 屋号
- Spice Kitchen Aroi(スパイス キッチン アロイ)
- 代表
- 三浦 克彦
- HP等
- https://www.aroi-spice.com/
- TEL
- 022-200-2207
- 営業時間
- Lunch:11:30-14:00(LO : 13:30)
Cafe time:15:00-17:00
Dinner:10月より毎週(水・木)を除く予約日
※2日前までの完全予約制17:00-20:00(LO : 19:30) - 所在地
仙台市泉区住吉台東2丁目2-4 シェアスペース住吉台102