桃生茶を使った、人と環境にやさしいお菓子
\kitahaの新しい商品ができたよ!/
宮城県石巻市にある茶舗店「お茶のあさひ園」(有限会社ファーム・ソレイユ東北)。今でこそ大手メーカーもこぞって生産している和紅茶を2017年からつくっています。
「400年も前からこの地に受け継がれてきた桃生茶で紅茶をつくり、東北を盛り上げたい」との想いから、2017年に和紅茶ブランド「kitaha」を立ち上げました。おいしさだけでなく、そのストーリーも評価され、2019年のG20大阪首脳会議、そして2023年のG7広島サミットそれぞれの夕食会で提供されると、大きな話題に。また、2019年の「新東北みやげコンテスト」(仙台市産業振興事業団主催)では、kitahaのフレーバーティー「kitaha-纏-」が最優秀賞を受賞。開発担当の日野朱夏さんの涙のスピーチは、その場にいた多くの人たちの心を打ち、もらい泣きする人もいたほどでした。
そんなkitahaに、新しく加わったのが「kitaha-稔-」。煎茶のムラング「あわつぼみ」と紅茶製造の際に出る「ふわ」と「ぼう」を利用した紅茶葉をまるごと味わうクッキーボール「ふわとぼうる」をラインナップしています。
この商品について、先述の開発担当者である朱夏さんは、「『あわつぼみ』は、実は以前からあったもので、今回『稔』というプラットフォームをつくるにあたって、パッケージデザインなどを変えました。煎茶を石臼で丁寧に挽いたものをふんだんに使っていて、甘さだけではなくて、渋さも感じることができる高級感がある味に仕上がっています。『ふわとぼうる』は、昨年作り出したものです。紅茶を製造する際に『ふわ』という葉っぱの繊維と茎の『棒』が出てしまいます。香りがよく、捨てるのはもったいないという思いからできたお菓子なんです。和紅茶の味と香り、石巻産ひとめぼれ米粉のさくほろ食感が楽しめます。どちらも、(継続就労支援)B型事業者さんで丁寧につくっていただいています」と話します。
紅茶製造の際に出る「ふわ」と「棒」については、アロマデザインを手掛けるgreedyのボディソープ「北限の雪中茶エキス配合のボディソープ」にも使用され、その活用の幅が広がっています。
「すべてを再利用しているわけではないのですけれど、少なくとも一部は廃棄しなくてよくなったということが、私たちにはうれしくて」と、朱夏さん。
2022年には石巻市に自社工場「kitahanone」も設立し、石巻で和紅茶の生産が可能になりました。
「工場ができる前は、茶葉を積んだらハイエースに乗せて静岡まで行っていました。私たちだけじゃなく、工場とのスケジュール調整もあったので、ここだけでつくれるようになったのは本当によかったです。新鮮なものをみなさまにお届けできますしね」と、朱夏さんは笑顔をのぞかせます。
和紅茶、煎茶、そしてフレーバーティーは、kitahaのオンラインショップで購入できますが、「kitaha-稔-」は、石巻の「お茶のあさひ園」のみでの販売です。
朱夏さんは「先ほどもお話した通り、B型事業所のみなさんに丁寧につくっていただいているので、量産できないんです。『早くして』なんていったら、利用者さんが気持ちよくつくれなくなってしまう。だから、そこは大事にしたいと思っていて」と話します。
環境にやさしくて、人にやさしい「kitaha-稔-」。
石巻市を訪ねたら、ぜひ「お茶のあさひ園」へも足を延ばしてくださいね。
朱夏さんの「kitaha」、そして石巻にかける思いは、Yahoo!ニュースでもご紹介しています。
ぜひ、ご覧ください。
お茶のあさひ園
(有限会社ファーム・ソレイユ東北)
所在地 〒986-0828 宮城県石巻市旭町10番8号
営業時間 10:00 ~ 17:00(日曜・祝日 定休)
URL https://ocha-asahien.co.jp/