開業者インタビュー

Petit une feuille(プティアンフィユ)

小売

身体にやさしいヴィーガンスイーツ専門店

仙台市中心部からもほど近い、宮城野区榴岡。仙石線榴ケ岡駅のすぐ近くに店舗を構える「Petit une feuille(プティアンフィユ)」は、仙台ではまだ珍しいヴィーガンスイーツの専門店です。この店舗のオーナーである本郷小百合さんは、長年のお菓子づくり講師の経験を活かしての開業となりました。
「私、お菓子づくりが好きで、それが高じて19年間お菓子づくりの先生をしていました。それで、もう年齢とともに思うところがあって、自分で独立してみようかなと考え始めたんです」。

料理教室でお菓子づくりの講師をしながら、物件を探し始めたという本郷さん。しかし、それがなかなかうまくいかなかったといいます。
「ちょうどいい店舗が全然なくて。何年もネットで探したり、時間があるときは歩き回ったりしていたんですけれど、本当にない。でも、ネットを毎日見ていたら、ある日この場所を見つけたんです。それが2022年の8月。その時には、まだ建物は建ってなくて、ここは駐車場で『2023年4月にマンション竣工』ってなっていて。榴岡は私の希望する場所だったし、それですぐにダメ元で問い合わせて『スイーツのお店をしたいんです』って申し込みました。その後、多くの応募があったにも関わらず、大家さんが私に決めてくださったのは『カフェがほしかったから』ということでした。それで、イートインもできるカフェスペースも併設したこのお店をつくることができたんです」。

こぢんまりとした店舗で圧迫感を与えないよう、厨房をガラス張りにしたり、白を基調とした改装にしたり、本郷さんの希望を詰め込んだ内装が実現。西海岸のカフェを思わせるような、現在の店舗に仕上がりました。

ところで、本郷さんが商材に「ヴィーガンスイーツ」を選んだのは、どのような理由があるのでしょうか。
「私、甘いものが大好きなんですけれど、年齢とともに血糖値とコレステロール値が…(笑)。お医者さまから『甘いものをこのまま続けて食べていたらダメだよ』といわれて、『何かないかな』と探し始めたのが、7~8年前。そのころはまだヴィーガンってあまり知られていなくて、マクロビオティックを噂で聞くような感じでした。でも、糖尿になるのは嫌だったので、本で調べて自分で作ってみたんですけれど、今までバターたっぷり生クリームたっぷりのケーキばかり食べていたからあまりおいしいと思えなかったんですよね。ただ、ちょうどそのころからヴィーガンのお店も見かけるようになってきて、東京にはスイーツのお店もできて。それでそこに行って食べてみて、自分でも研究して、今に至ります」

開業にあたっては、アシ☆スタを利用。
「本当に何年も前なんですけれど、開業するっていっても何から始めていいかわからなくて。それで地下鉄の広告を見て飛び込みで相談に行ってみたんです。お金のことも全然わからないんですって相談したら『家計簿をつけるような感じでいい』とか、『まだ場所も決まっていないなら、しっかり自分のやりたいことをイメージした方がいい』というアドバイスをいただいて、その数年後開業が決まってまたお邪魔しました。見積もりを必ず取ること、SNSの運用はどうするのがいいか…など、いろいろなことを教えていただきました」。

今年5月23日で、オープンから丸一年を迎えた「Petit une feuille」。
本郷さんは「これからはオンラインにも取り組んで、焼き菓子なんかの販売を始めたいなと考えています。あと、そんなに簡単ではないとは思っていますが、いずれは人を増やしていくことも考えたいですね」と話してくれました。

最後に、これから起業・開業を目指す方たちへのメッセージをうかがいました。
「自分のやる業種以外にも、いろんなところを参考にしてみるのがいいと思います。あとはもう『やる! もう決めたんでしょ!』って自分に言い聞かせること。迷ったり苦しくなったときには、必ず自分に言い聞かせています」。


取材日:2024年5月


暮らす仙台「よいみせ」でもご紹介しております>こちら

開業者情報

屋号
Petit une feuille(プティアンフィユ)
代表
本郷 小百合
HP等
https://www.instagram.com/petitunefeuille/
定休日
月、木、隔週日曜日(変更有り)
営業時間
12:00~なくなり次第終了
所在地

仙台市宮城野区榴岡5-2-14 エルドール榴岡1F (仙台サンプラザ西側駐車場入口を背に右斜め前)

Googleマップ