株式会社瀬戸屋
ぐい吞パスポート
株式会社瀬戸屋は、仙台市産業振興事業団が主催する
第10回新東北みやげコンテストの受賞企業です。
2024年7月1日から10月31日までの4ヵ月間、ぐい吞とチケットを提携の飲食店に持ち込み、日本酒を無料(無料チケット5枚付き、各店舗1日1杯まで)で飲むことができる「ぐい呑パスポート」。宮城の作家の手によって制作されたぐい呑で、宮城の日本酒、そして食を楽しむ―。
大人がワクワクしながら仙台の街なかを回遊できるこの企画を考えたのは、株式会社瀬戸屋の金野知哉さんです。
写真:仙台・宮城をそのアイデア力で盛り上げようと東奔西走する金野さん
「もともと仙台商工会議所のセミナーを受講したときに、仙台のみやげ品をつくりたいと思っていました。その話をしたときに、『その商品を使った体験ができるといいよ』というアドバイスをいただいてじゃあ、地元の食べ物を地元で味わってもらうものにしよう、と。最初はぐい吞ではなく、箸やスプーンというアイデアだったのですが、やはりうちは器の卸で昔から作家さんとの付き合いもある。ということで、ぐい呑にしようと企画したけれど、そのうちコロナになっちゃって。そんなときに、地元の飲食店のオーナーさんと話す機会があって、『こんな企画があったんですけど…』って紹介したら『じゃあ、やりましょうか』といってくださって」。
写真:家吞みにも活躍する「ぐい吞」
コロナで飲食店も大変だった時期。「『やってもらったほうがいい』というお返事をいただいて、知り合いづてに17店舗ほどで始まりました。当初は約1カ月間の予定が、緊急事態宣言、まん防なんかもあったので、期間が延びて延びて…。でも逆に期間が長くなったことで、お客さまにゆっくり飲んで楽しんでもらえたのがよかったんですよね。なので、それを2年目からも踏襲。数カ月間有効のパスポートにして、1軒1軒じっくり楽しんでもらいたいです」と、金野さんは話します。
写真:「ぐい吞パスポート」には、第1回から参加しているという「仙臺居酒屋 おはな」。メニューは、お酒と一人前のセット「仙臺セット」
最初は17店舗で始まった「ぐい吞パスポート」も、今では31店舗まで拡大。仙台市中心部だけでなく、北仙台エリア、河原町エリアにも広がっていきました。
「地元の飲食店を応援したいと思い、加盟基準を設けています。うちは卸売業なので、メインのお得意先はホテルや旅館、デパートです。でも、この『ぐい吞パスポート』をきっかけに、地元の飲食店をご紹介いただくようになりました。紹介されて飲食店に説明に行くと『SNSで見ていました』とか『やってみたかったんです』っておっしゃっていただくこともあるんです」。
写真:洋食メニューにも日本酒を合わせて楽しんでは
今後の展望についてうかがうと、「私としては、今後この仕組みを宮城だけじゃなく、いろいろな地域に広げていきたいと思ってるんです。福島、山形、秋田、青森には飲食店、蔵元、そして陶芸家はいるので、こういう仕組みを広げていきたい。あとは、インバウンド向けに海外のお客さまをお迎えするにはどうすればいいかということを考えています。メニューを画像付きのものなどを提供するなどして、受け入れる飲食店のサポートができれば、地域活性にもつながる。私は仙台で生まれ育ったので、仙台、東北を盛り上げていきたい」と、笑顔を見せる金野さん。
写真:お客さまとの会話を楽しむ「仙臺居酒屋 おはな」スタッフの千葉さん
提携飲食店のひとつである、「仙臺居酒屋 おはな」のスタッフである千葉鉄太さんは「このぐい吞パスポートをきっかけにお店に来てくださるお客さまもいて、層が広がった気がします。ぜひ、宮城のおいしいお酒とお料理を多くの人に楽しんでいただけたら」と話してくれました。
日高見窯、台ヶ森焼、雷窯、環窯、針生峻、Art-Glaze大沢窯、雅堂窯、株式会社タゼン、三輪田窯が制作するぐい吞。これまでは何が手元に届くのかは開封してからのお楽しみでしたが、今年からぐい呑を選べるようになりました。乾坤一、黄金澤、蔵王、浦霞、日高見などをはじめとする地酒は、お店によってのお楽しみ。
ぜひ、宮城で生まれたぐい吞で地酒と地の食材を楽しんでみてはいかが?
ぐい吞パスポートについて、詳しくはこちら
金野さんの地域活性にかける思いは、Yahoo!ニュースでもご紹介しています。ぜひご覧ください。
株式会社瀬戸屋
所在地 〒984-0015 宮城県仙台市若林区卸町2-15-7
TEL 080-6052-0641
URL https://www.setoya.co.jp/