【後編】仙台ガット張り男子「スポーツ工房NEXTT」村田貴洋さん、 鈴木徹さん
仙台市宮城野区出花に店舗を構える「スポーツ工房NEXTT」。村田貴洋さん、 鈴木徹さんのおふたりによって設立されたスポーツショップの今後のビジョンについて、聞きました。
―お店に並んでいるのはバドミントンラケットばかりのようですが、テニスラケットの販売はされていないんですか?
村田 テニスラケットは取り寄せのみで、多めに在庫しているのはバドミントンだけですね。実は、バドミントンラケットって、フレームが細いので結構折れるんですよ。折れたら修理はできないので、すぐに代わりのものを使っていただけるようにいろいろな種類のものを用意しています。学生さんには、思いっきり練習してほしいですからね。
鈴木 飛び込んだ瞬間に床にたたきつけてしまったり、ひびが入っているフレームにシャトルがあたって一気に崩れてしまったりと、とにかく弱い。特にダブルスでは、飛んできたシャトルにふたりで突進していったりと衝突の機会も多く、頻繁に折れてしまうんです。
―バドミントンは、どれくらい盛り上がっているスポーツなんでしょうか?
村田 マツトモペアがオリンピックでメダルを取るくらいなので、宮城県はバドミントンがとても盛んです。特に盛んなのが塩釜で、お店の場所を仙台の中心市街地と塩釜の間に決めた大きな理由もそれなんです。
鈴木 バドミントンのプレー人口は8割が学生で2割が一般の方。日本のスポーツ人口を見ると、サッカーや野球よりも多いんですよ。公園とかで遊んでいる人の数も含まれているのかもしれませんが、よくよく考えるとすごいことだと思いますね。最近は、平日休日問わずどの体育館も予約でいっぱいと聞いています。
テニスやバドミントン以外にも、さまざまな用具の販売・修理を受け付けている。
―最後に、将来のビジョンについて教えてください。
村田 お客さまに必要とされている「早くやってくれるお店」がない地域もあるので、そういうエリアをカバーしながら、少しずつ規模を広げていけたらと思っています。まあ、まだ先の話になるとは思いますけど(笑)。
鈴木 ガットを張りながらお客さまとお話していて気づいたんですが、買ってみたけど重すぎて使えないとか、ラケット選びに失敗している人って結構いらっしゃって。そんな方のラケットを買い取って、ほかのお客さまにお渡しするようなサービスがいずれできればいいなと思っています。
あとは、健常者の方だけでなく、障がい者の方とも一緒になにかやりたいんですよね。知的障がいのある子たちの施設に行って、一緒にバドミントンやフリスビーで遊ぶことがあるんですが、スポーツを通じて彼らと一緒にできることがもっとある気がしていて。跳び箱とかキャンプ用具とか、うちの店は何でも仕入れられるので、スポーツ用具の提案販売などでも役に立てたらうれしいですね。
スポーツ工房NEXTT
住所:仙台市宮城野区出花2丁目70-6
営業時間:10:00~20:00
TEL:022-781-9252
URL:http://www.sportsknextt.com