よいみせ│Magenta

2023年2月6日

本町にたたずむ、おしゃれな花屋



仙台市中心部。かつて“家具の町”と呼ばれた本町にたたずむ、1軒の素敵な花屋があります。それが、「Magenta」です。

定禅寺通りの店から移転してきて7年。「優雅・品格・強さ」をコンセプトに、代表の山田剛さんが市場に足を運び、コンセプトに基づいてセレクトしています。山田さんは「個性的というよりは、色によって奥行きのある花が多いですね。注文をいただいたら、そのお客さまに合ったものを自分で選んで届けたいと思っています」。店舗だけでなく、Magentaの花は、飲食店や結婚式場、ショールームなどに納品されています。「うちの場合、花が営業ツールになってくれる。弊社で納品したアレンジを見て、ご注文をいただくことも多いんです」。
山田さんがフローリストになった背景を伺うと「モテると思ったから。だいたいそうでしょう?」と快活に笑います。最初の就職先は、一般企業だったそうです。しかしながら、どこか「合わないな」と違和感を抱いていた山田さんは、25歳のときにカナダに渡ります。「ワーホリでガーデニングの会社に入って、そこから切り花の魅力を知ったんです。最初は現実逃避だったけど、やっぱり花に呼ばれたんでしょうね。『これだ!』ってなって」。

日本に帰国した山田さんは、迷わず花屋に。「カナダとは気候も、扱っている植物も違う。でも、植物というところから離れることはできませんでした」。




花のある、こころ豊かな生活

花のある生活は、山田さんにとってはどのようなものなのでしょう。「僕にとって花と一緒に暮らすことは、じかんを大切にすること。花は、水を替えてメンテナンスしないといけない。朝起きて水を替えることで、1日のスタートのきっかけになる。そして仕事が終わって家に帰ると、誰もいなかった家に健気な姿でたたずんでいる。僕は仕事場で違う時間を過ごしていたけれど、花にも違う時間が流れていたんだな、って思うとなんだか物の見方の幅が広がる気がします。あと、花を贈ることは、人を思う気持ちを形にすること。たとえば、ラナンキュラスをこの時期にもらったことがあるとしますよね。贈った人ももらった人も、ラナンキュラスを見るとお互いのことを思い出す。花のある生活は、自分の視野を広げるだけじゃなく、人に思いをはせるきっかけをくれると思います」。



最近では、「若い男の子がプレゼントで買っていくことが多いんです。結婚記念日で旦那さんが買いに来たりして。最近は、キザな感じはないと思いますよ」。

生活に豊かな彩りを与えてくれる花。上手に飾る秘訣を伺いました。「同じ色味で何種類か合わせるといいと思います。同じ色でも花のフォルムが違うので、フォルムのコントラストを楽しんでもらえたら」。



まもなく。2月14日はバレンタインデー。
欧米では、男性が女性に思いを込めてプレゼントを贈ります。山田さんは「男性から女性に…という、本来のバレンタインのイベントにしたいですね。世の中の男性のみなさん、花を買ってモテましょう!(笑)」

Magenta

所在地:〒980-0014 仙台市青葉区本町2-6-22 ベルツビル1F
営業時間:水~日11:00-18:00 月14:00-18:00
定休日:火曜日
TEL:022-393-8370
URL:https://magentalife.net/