永勘染め物体験
\老舗の技をインバウンドのゲストが体験!/
創業明治20年(1887)の老舗染工場である「永勘染工場」。代表である永野仁輝さんが「インバウンドのお客さま向けに何か始めたい…」と、仙台市産業振興事業団の「新商品/新サービス開発支援」を活用して始めた「永勘染め物体験」に、ベルギーからのお客さまが参加されるとのことで、お邪魔してきました!
今回、「永勘染め物体験」に参加したのは、ベルギーから来たセバスチャンさんとジャンさんのおふたり。3月も末だというのに冷たい雪が降る中での体験となりました。
写真:通訳を介して、丁寧に作業工程を説明する代表の永野さん
セバスチャンさんは、高校教師の職を辞したときに「なにか新しいことを始めたい」と日本語を学び始め、わずか4年で私たち取材班とも日本語で会話が成立するほど!そしてなによりも日本文化を愛し、「私は日本が大好きで、ベルギーで日本のすばらしさを伝える『あけぼのプロジェクト』を主宰しています。日本はまだ3回目ですが、いろいろな場所に行きました。日本で藍染の体験もしたことがあります」と教えてくれました。
今回は、株式会社コミューナから通訳が派遣され、職人さんが説明する工程を細やかに説明。キュレーターでもあるジャンさんは、シルクスクリーンの経験もあることもあって、職人さんが驚くほど手際よく染の工程をこなしました。
セバスチャンさんとジャンさんが染めたものは、乾燥と洗浄の工程を永勘染工場で経て、前掛けとトートバッグになります。
写真:藍染の経験もあるというセバスチャンさん。日本語も堪能でした!
セバスチャンさんは「4月に『あけぼのプロジェクト』のイベントがあるので、そこでお披露目します」とうれしそう。
“知性と愛の調和”を意味する家紋のほか、江戸時代の俳諧の大家である与謝蕪村の俳句をデザインとしたジャンさんは「私は書道をたしなむので、この俳句を選びました。今日は本当にいい体験ができました。みなさん、ありがとう」と話していました。
写真:ジャンさんは、家紋を与謝蕪村の俳句をあしらったデザインに
これから本格的に稼働していくこのプログラム。仙台のインバウンドの目玉になる日も遠くないでしょう。
永勘染工場でのインバウンド向け「永勘染め物体験」についてはこちらをご覧ください。
株式会社永勘染工場
所在地 〒984-0814 宮城県仙台市若林区南染師町13
TEL 022-223-7054
営業時間 9時00分~17時30分
定休日 土曜日・日曜日
URL https://nagakan.jp/