よいみせ│秋保ワイナリー

2024年12月2日


今や、秋保の名スポットとなった「秋保ワイナリー」。
2014年にスタートしたこのワイナリー(店舗のオープンは2015年)は、建築家である毛利親房さんが東北沿岸復興の目的で立ち上げたものでした。

女川町の施設の建築を手掛けた毛利さんは、震災で大きなダメージを受けた沿岸部の農家や漁師を食を通じてどうにか応援できないかと考えたそう。
宮城県産のワインができれば、それに合わせる料理が欠かせない。沿岸部の牡蠣やホヤなど、宮城ならではの食の魅力を発信したいと考えました。さらに、自分のつくるワイナリーが、ワインづくりを始めたい人の勉強の場所になればいい、そう思ったといいます。
さらにその思いは広がり、テロワール(=生産地の気候風土と人の営み)と、マリアージュ(食事と酒のペアリング)を掛け合わせた「テロワージュ東北」を提案。


写真:寿司専門の白ワイン「鮨」を手にする毛利さん


さらに、2024年には「秋保バレー協議会」を仲間とともに立ち上げ、新たな活動にも取り組んでいます。
「今年はインバウンド普及元年ということにしたんです。というのも、仙台という場所はインバウンド客の通過点になってしまっているから。牛たんを食べて、何かちょっと買い物をして…だけではない食の楽しみ方を提案するようにしたいと考えています。これは富裕層向けのアイデアで、おいしいもの、おいしいお酒を楽しんで満足すれば、インバウンド客はどんどん発信してくれる。それでまた仙台にインバウンド客が増える…という計画を進めています。たとえば、秋保にワイナリーがあると知ってもらえたら、ワイン好きの人は『秋保に来ておいしいものを食べたい』となるでしょうし、ここにはブルワリーもある。お隣の作並温泉にはニッカウイスキー、市内には酒蔵もあるので、 仙台のタクシー会社さんなどとも協力して、酒蔵、蒸留所、醸造所を巡るツアーを企画しているんです」。

さらに毛利さんは寿司専用のワイン「鮨」にも着手。
「お寿司屋さんでしか飲めないワインで、今いろいろ仕込みを計画中です」。


写真:ワインに合わせたい、地元の銘品もそろっています


スタートから10年。毛利さんの秋保、そして仙台発展への思いはまだまだ止まりません。
ワイナリーに併設された店舗では、ワインの提供やテイスティングを始め、さまざまな地元商品やワインも購入可能です。

ぜひ、みなさんもこのところ発展目覚ましい秋保に、遊びに行ってみて下さいね。


写真:店内では、買い物も飲食も楽しめます

※秋保ワイナリーホームページより


秋保ワイナリー

所在地 〒982-0241 宮城県仙台市太白区秋保町湯元枇杷原西6
URL https://akiuwinery.co.jp/

<ショップ&レストラン&見学>
営業時間
ショップ&カフェ9:30 – 17:00
レストラン 11:00~17:00(21:00 木金土)
※当面の間ディナーは予約制コース料理のみ
アラカルトメニューは予約なしでOK

・ランチ11:00~15:30
※ラストオーダー はそれぞれ30分前
※毎週火曜定休