見る、聞く、学ぶ。工場見学のススメ|vol2. 鐘崎 かまぼこの国 笹かま館(宮城県仙台市)
普段目にすることができないものづくりの現場は、大人になってもわくわくしますよね。 実は宮城でも見学できるところってたくさんあるんですよ。 友だちや家族と一緒に出かけてみませんか?
今回伺ったのは、仙台名物「笹かまぼこ」を製造・販売している株式会社鐘崎が運営する「鐘崎 かまぼこの国 笹かま館」。 仙台市若林区にあるこちらの工場では、見学のほかにも楽しい体験ができるそうです!
「鐘崎」といえば、仙台市民なら誰もが知っている笹かまぼこの会社。 子どもの頃、社会科見学などで訪れた方も多いのではないでしょうか。 2016年7月にリニューアルオープンした「工場見学ツアー」に参加してきましたよ。
工場を案内してくださったのは、笑顔が素敵な品質管理課の須藤さんです。ちなみに、好きな鐘崎のかまぼこは一口サイズの笹かまぼこ「味ささ」のずんだ味だということです。
|笹かま館「工場見学ツアー」スタート!
かわいいお魚の扉の向こうへ行ってみましょう!
最初に目に飛び込んできたのは、「鐘崎水族館」。 泳いでいる魚をタッチすると、名前が表示され、どんな魚が笹かまの原料になっているのかを知ることができます。 鐘崎さんでは主に身が引き締まって淡白なスケトウダラ、旨みが豊富なイトヨリダイ、グチの3種類を混ぜ合わせてかまぼこをつくっているそうです。
次に、笹かまが出荷されるまでの流れをパネルで学びます。 すり身のことや、冷却の方法などを知ることができます。
すり身・調味料・水を混ぜ合わせる「擂潰(らいかい)」という重要な作業。 朝3時から行っているため、作業現場に立ち会うことはできませんが、映像で見学することができます。
製造している様子は、残念ながらここではお見せすることができないので、実際に足を運んでみてくださいね。 鐘崎さんの徹底した衛生管理に感心したり、大きな製造機械に圧倒されたりとおもしろい体験ができますよ。
やわらかいすり身が、加熱することでプリプリのかまぼこに変身する様子がわかります。
次に、笹かまが出荷されるまでの映像を見ます。最初に見たパネルの流れを映像で確認し、改めて笹かまが食卓に並ぶまでを学ぶことができます。
|最後はクイズと手づくりの様子を見学
工場見学の最後はクイズで復習です。きちんと見学をして、全問正解を目指しましょう! クイズの後にはお待ちかね、できたての笹かまの試食です。 ふわっとしてみずみずしく、まさにここでしか味わえないおいしさでした!
また、館内には「かまぼこ塾」という鐘崎創業当時の店舗を再現したスペースがあり、職人さんが一枚ずつていねいにかまぼこをつくる様子を見学できます。 伝統と歴史を重んじる鐘崎さんの想いが伝わってきます。
以上で工場見学は終了です。10:30~、14:30~の1日2回の開催で、所要時間は約45分間。事前の予約が必要になりますので、お電話にてお問い合わせくださいね。
|工場見学以外にも、楽める場所がたくさん!
ほかにも楽しい場所がたくさんあります。今回は、その中でもおすすめの3か所をご紹介します。
1.藤城清治メルヘンサロン
影絵作家の藤城清治さんのギャラリーが併設されています。迫力満点の、横15mにわたる巨大な影絵の展示は必見です。ほかにも数々の藤城清治さんの作品が飾ってあり、ついつい時間を忘れて見入ってしまいます。
2.七夕ミュージアム
仙台七夕まつりで実際に使用された、本格的な七夕飾りをいつでも見ることができます。 ミニ七夕をつくる「仙台七夕飾り手作り体験教室」もありますよ。
3.笹かま手づくり体験教室
仙台名物「笹かまづくり」を体験することもできます。すり身をこねるところから焼くところまで体験できるので、大人も子どももみんなで楽しめます。手軽に楽しみたい方向けの、手焼きだけの体験もありますよ。
「鐘崎 かまぼこの国 笹かま館」の工場見学はいかがだったでしょうか。体験コーナーもたくさんあるので、1日中楽しむことができます。館内には仙台のイベントや歴史がわかる展示もあり、観光にもぴったりですよ。
「季節の笹かまぼこ」がおすすめ
季節によって具材が変わる「季節の笹かまぼこ」シリーズ。6月上旬~8月下旬は「とうもろこし」です。たっぷり入ったとうもろこしのほのかな甘さは、かまぼこと相性抜群です。「仙台せり」(冬季販売予定)は新東北みやげコンテストで入賞するなど、人気の商品です。
「季節の笹かまぼこ 仙台せり」商品詳細ページ
株式会社 鐘崎 かまぼこの国 笹かま館
- 住所:宮城県仙台市若林区鶴代町6-65
- 営業時間:10:00~18:00(季節により営業時間が変わります)
- TEL:022-238-7170
- URL:http://www.kanezaki.co.jp/